パニック障害でお風呂が怖い時の対処法【入れない原因と不安への解決策】

パニック障害お風呂に入れない

この記事では入れない原因や不安への解決方法も交え、パニック障害でお風呂が怖い時の対処法を解説します。

怖くてお風呂に入れない…
入浴中に発作が出たらどうしよう…
他の人たちはどう対処しているのかな?

パニック障害を抱えていると、お風呂といった閉鎖的な空間に不安や恐怖を感じますよね。

事実「突然発作や不安に襲われたら…」そんな恐怖から「お風呂に入るのが怖い」「お風呂に入ると不安になる」などと悩んでいる方は多くいます。

半月ほど前に、お風呂で突然パニックの症状がでてしまいました。
(息苦しさ。ドキドキ。不安感。倒れてしまうんじゃないか、という不安感)
それから、「またなってしまうんじゃないか」と思うことが増え、お風呂に入るのがことが怖くなってしまいました。
自分で誘発させてしまっていることが多いのですが、どうしてもなった時のことを考えてしまいます。

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お風呂が怖いと思うことがあります。特にシャンプー中に発作が起きたらどうしようと不安になります。

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また、パニック障害を持つ人たちが普段からどのように症状へ対処しているのか、気になる方もいるはず。

そこで、本記事では次のケース別に、お風呂でパニック障害の症状が出た際の対処法を解説します。

お風呂に入るのが怖いと感じる原因や安心して入浴するコツも紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 浴室の閉鎖感はお風呂への恐怖を募らせる
  • 浴室のドアを少し開けておくと、不安が和らぎやすくなる
  • 無理をせず短い時間での入浴から訓練しよう

なお、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加するオンラインコミュニティ「にこっとプラス」では、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画を無料で配布しています。

実際に動画を視聴した91%の方が症状の軽減を実感。動画の内容は、自宅や外出先でも手軽に取り組めます。

パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。

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監修者:新見 正則 医師
新見 正則 医師

新見正則医院院長。西洋薬を使わず、漢方など副作用や依存性の少ない方法で治療を行う。重症度の高いパニック障害の患者さんを多数、診察。1985年慶應義塾大学医学部卒業。98年移植免疫学にて英国オックスフォード大学医学博士取得(Doctor of Philosophy)。2002年より帝京大学医学部博士課程指導教授(外科学、移植免疫学、東洋医学)。2013年イグノーベル医学賞受賞(脳と免疫)。現在は、世界初の抗がんエビデンスを獲得した生薬フアイアの啓蒙普及のために自由診療のクリニックでがん、難病・難症の治療を行っている。『フローチャートメンタル漢方薬』など、著書多数。

症状や状況に適したパニック障害の対処法をまとめて知りたい方は、次の記事を参考にしてください。

パニック障害の対処法まとめ!症状・状況別にわかりやすく解説

※1:パニック障害とは
パニック障害とは、突然の恐怖感からめまいや発作などの症状に襲われる精神疾患不安障害の一種です。パニック発作やパニック症とも呼ばれています。

目次

なぜお風呂でパニック障害の症状が出るのか

入浴前や入浴中に出たパニック症状への適切な対処には、発作や不安が出てしまう原因への理解が不可欠です。

そこで、ここからは次のケース別で、お風呂でパニック障害の症状を引き起こす原因を解説します。

  • 入浴前
  • 入浴中
  • お風呂上がり

パニック障害で不安になる原因を詳しく知りたい人は、下の動画も参考にしてください。

入浴前にお風呂が怖いと感じる原因

入浴前に恐怖や不安感などのパニック症状が出る主な原因は、次の3つです。

  • 閉鎖的な空間への恐怖
  • 入浴準備中での不安の増幅
  • 発作が起きたトラウマへの恐怖

それぞれ詳しく解説します。

閉鎖的な空間への恐怖

閉鎖的なお風呂場という空間への恐怖は、入浴前にパニック症状を引き起こす原因の1つです。

多くの方は「お風呂=リラックスできる場所」だと感じている一方、パニック障害を持つ方にとっては不安な空間と感じることがあります。

特に、窓がなく狭い浴室は閉塞感が強く、周囲が壁で囲まれているため、逃げ場がないと感じ不安感を引き起こす原因となります。狭い空間に身を置くことで、呼吸が浅くなりやすく息苦しさが増すため、パニック発作の引き金となる可能性があります。

入浴準備中での不安の増幅

入浴前の準備もまた、不安といったパニック症状の原因となることがあります。

服を脱ぎ浴室に入るまでの過程で、次第にお風呂へ入ることへの不安が増していくことがあります。特に、気持ちが高ぶっているときやストレスを感じている場合、この不安は一層強くなります。

例えば、入浴前に体が冷えていると感じたり、浴室に入るまでの動作がスムーズに進まないと、苛立ちや不安が募りますよね。不安が募った状態では「お風呂でリラックスできるかな…」という疑念が湧き、発作への恐怖が増幅されるのです。

発作が起きたトラウマへの恐怖

過去にお風呂でパニック発作を経験した方は、その記憶がトラウマとなり、お風呂に入ること自体が怖くなります。

以前に浴室で突然心拍数の上昇や息苦しさを感じたことがあると、次の入浴時にその時の記憶がよみがえり「また発作が起きたらどうしよう…」と強い不安が生まれるのです。

こうしたトラウマは、入浴する前から不安を呼び起こし、意識的にお風呂へ入るのを避けるようになるのです。特に、発作中に感じた恐怖や無力感が強いほどトラウマから抜け出すのは難しく、体が緊張状態に陥ることもあります。

発作が再び起こることへの恐怖は、無意識のうちに身体へ影響を与えるのです。

なお、上記のような予期不安(パニック発作が起こる可能性を予期することで過剰に不安を感じる症状)への対処法をより詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

パニック障害で予期不安の症状が出た際の対処法!原因や予防策も紹介

入浴中に発作が出る原因

入浴中にパニック発作が出る主な原因は、次の3つです。

  • 発作が起きる兆候への不安
  • 湯気や湿度が高い浴室での息苦しさ
  • 助けを求めづらい状況への恐怖

それぞれ詳しく解説します。

発作が起きる兆候への不安

発作が起きる兆候への不安は、入浴中にパニック発作が出る原因の1つです。

入浴していると、お風呂で温かいお湯を浴びると心拍数が上がったり、身体が温まることで息苦しくなることがありますよね。本来入浴していれば自然に起こる身体の変化ですが、この体温上昇による胸のドキドキや息苦しさは発作の兆候と似ています。

そのため、結果として「発作が起きるかもしれない…」といった不安が増幅するきっかけになるのです。

また、発作への不安は前述した「過去に症状を引き起こしたトラウマ」と結びつき、症状が出る前にパニック状態につながることもあります。心の中で「ここからどうやって脱出しよう」と焦りが、さらに症状が悪化させてしまう可能性もあるのです。

なお、パニック障害の前兆について詳しく知りたい人は次の記事を参考にしてください。

パニック障害の前兆とは?病院に行くかを判断するポイントも紹介

湯気や湿度が高い浴室での息苦しさ

湯気や湿度が高い浴室での息苦しさも、入浴中にパニック発作が出る原因の1つです。

通常、入浴中のお風呂場は湿度が高く、換気を行わないため湯気も充満しています。湿気が多い環境では空気が重く感じられ、深呼吸がしづらくなります。そのため、入浴中におけるお風呂場は息苦しさや過呼吸・息切れを引き起こす原因となり得るのです。

特に、シャワーを浴びている最中に「息ができない」と感じることがあると、即座に発作を引き起こす可能性があります。入浴中という特有の環境は発作を誘発するきっかけにもなり得るのです。

助けを求めづらい状況への恐怖

助けを求めづらい状況への恐怖も、入浴中にパニック発作が出る原因の1つです。

入浴中は服を脱いでいるおりかつ1人のため、助けを求めるのが難しい状況といえます。特に、一人暮らしの方や家族が遠くにいる場合は発作が起きたとしても、すぐに助けを呼べません。常に不安が頭によぎっている状態では、リラックスすることが難しくなり、ストレスは増す一方です。

このような状況から生じる「もしここで発作が起きたら…」「誰も助けに来てくれなかったら…」といった恐怖感は、発作を誘発する原因になり得るわけです。

お風呂上がりに症状が出る原因

お風呂上がりにパニック障害の症状が出る主な原因は、次の3つです。

  • リラックス効果の逆作用
  • 入浴による身体の疲労感
  • 体温変化による自律神経の乱れ

それぞれ詳しく解説します。

リラックス効果の逆作用

本来、リラックス効果を期待できるお風呂上がりの状態が、パニック障害を持つ人には症状を引き起こす原因になるケースもあります。

お風呂上がりといった急激なリラックス状態では身体が油断したと感じ、過剰な不安を引き起こすことがあるからです。また「このリラックス状態で発作が起きたら対処できないかもしれない」と考えてしまい、一気に身体が緊張状態に陥る可能性もあります。

急激なリラックス状態への身体の変化は症状を引き起こすきっかけにもなり得るのです。

入浴による身体の疲労感

入浴による身体の疲労感も、お風呂上がりにパニック症状が出る原因の1つです。

入浴は身体を温め、血行を促進する一方で、体力を消耗させることにもつながります。特に、長時間の入浴や高温度の湯船に浸かっていた場合、身体には大きな負担がかかっているのです。

お風呂上がりに疲労感を感じると「このまま体力が回復しなかったらどうしよう…」と不安に駆られやすくなります。身体の疲労感は精神的な不安と結びつきやすく、パニック発作の引き金となり得るのです。

体温変化による自律神経の乱れ

体温変化による自律神経(自律神経系:人の生命維持に必要な機能を調節する神経)の乱れも、お風呂上がりにパニック症状が出る原因の1つです。

入浴後に身体の体温が上昇や低下することで、自律神経は乱れやすくなります。また、お風呂上がりに寒気を感じたり、体がほてったりすると「急に体調が悪化したらどうしよう..」といった不安が生まれやすくなります。

上記のような体温変化による自律神経の乱れは、心身のバランスを崩し、パニック発作の原因となり得るのです。

パニック障害でお風呂が怖くて入れないときの対処法

ここからは、パニック障害でお風呂が怖くて入れないときの対処法を、4つにまとめて紹介します。

深呼吸で心を落ち着かせる

入浴前は深呼吸(腹式呼吸)を行い、心を落ち着かせましょう。

リラクゼーション技法(※2)の1つである深呼吸には、自律神経を整え不安を和らげる効果があります。息を深く吸い込み、ゆっくりと吐き出すことで、心拍数を安定させることができます。

入浴前に深呼吸をすることで緊張感を和らげ、落ち着いた気持ちでお風呂に入ることができるでしょう。

※2:リラクゼーション技法とは
リラクゼーション技法とは、ストレスを軽減し、心身のリラックスを促進する深呼吸といった方法やテクニックを指す言葉です。パニック障害の症状を和らげる対処法として有効的です。

お風呂に慣れる訓練をする

お風呂に慣れるための訓練も効果的です。

最初は短時間から始め、少しずつお風呂に入る時間を増やし、徐々に慣れていくことで恐怖を軽減します。エクスポージャー療法(※3)と呼ばれるこの方法は、具体的には次のように進めるのがおすすめです

  • ドアを開けたまま短時間入浴し、徐々に入浴時間を延ばしていく
  • シャワーだけで数分過ごし、徐々に湯船に浸かる時間を増やしていく

浴室のドアを少し開けておく、窓を開けて外の空気を感じるなど、浴室を開放的することで、閉鎖的な空間への恐怖を軽減できます。

いきなり「長い時間ゆっくりお風呂に入ろう」といったことは意識せず、少しずつお風呂に慣れていくことで小さな成功体験を積み重ね、お風呂に対する抵抗感を減らしていきましょう。

※3:エクスポージャー(曝露)療法とは
エクスポージャー(曝露:ばくろ)療法とは、段階的に不安を感じる原因へ触れることで、恐怖を克服していく治療法。

換気扇や窓を開け空気を循環させる

換気扇を回したり、窓を開けることで浴室の空気を循環させましょう。

空気の入れ替えは、浴室の湯気を外へ逃し湿度を下げる効果があります。常に浴室が換気されているため、本来入浴中に感じる息苦しさを和らげることができます。

また、湿気がこもりにくくなるため、快適に入浴できるでしょう。

入浴前に助けが求められる状況を整える

入浴前に、助けが求められる状況を整えておきましょう。

家族や友人に「今からお風呂に入る」と伝えたり、浴室にスマートフォンを持ち込んでおくのもおすすめです。症状が出る・不安に襲われるなど、万が一の時に助けを求められる状況を整えておくことで、安心感が得られ不安を覚えづらくなりますよ。

なお、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加するオンラインコミュニティ「にこっとプラス」では自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画を無料配布しています。

実際に、本動画を視聴した91%の方が症状の改善を実感しています。パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。

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入浴中にパニック発作が出た時の対処法

ここからは、お風呂の入浴中にパニック発作が出た時の対処法を、4つにまとめて紹介します。

  • すぐ安全な場所に移動する
  • 湯船でバタフライハグをする
  • 水温を調整する
  • 好きな音楽・落ち着くBGMを流す

入浴中にパニック発作が出た時の対処法は下の動画でも詳しく解説しているので、よければ参考にしてください。

すぐ安全な場所に移動する

発作が始まったと感じたら、無理をせずすぐにお風呂から出て、安全な場所へ移動しましょう。

実際に「にこっとプラス」の会員さんのなかにも、すぐに浴室から出られるよう準備した状態で入浴している方がいらっしゃいました。

私は特定の不安な場所に行かなくてはならないとき、その場から離れたくなったらすぐに離れられるように準備しておきます。

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お風呂場は狭く、逃げ場がないと感じやすいため、発作の不安を増幅させることがあります。リビングや寝室など、広くて落ち着ける場所に移動することで、不安が和らぎ安心感を得られます。

湯船でバタフライハグをする

湯船に浸かっている際にパニック障害の症状が出た際は、バタフライハグを試してみてください。

バタフライハグとは、両手を交差させて肩を包むようにし、交互に軽く叩く動作のことです。バタフライハグをゆっくりと繰り返すことで自律神経を整え、気持ちをおちつかせる効果が期待できます。

実際に「にこっとプラス」の会員さんのなかにも、入浴中にバタフライハグを行い、気持ちを落ち着けている方がいらっしゃいました。

湯湯船でバタフライハグをするとわりと落ち着きました
セロトニン呼吸法もおすすめです

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軽く目を閉じて、深呼吸をしながらバタフライハグを行うと、より心が落ち着きやすくなりますよ。

※セロトニン呼吸法とは
セロトニン呼吸法とは、おへそから指三本分ほど下にある丹田(たんでん)というツボに意識を向け、呼吸やお腹の動きのみへ集中する呼吸法です。 呼吸のみに意識を集中させることで、不安を和らげる効果が期待できます。

水温を調整する

入浴中は水温を37度から39度に調整しましょう。

お湯が熱すぎると心拍数が上がりやすく、不安感が増す原因になります。37度から39度のぬるめのお湯に水温を調整することで、血行が促進されつつ心拍数が過度に上がることなく、心地よい状態を保てます。

なお、水温を調整する際は温度計を使って正確に測りましょう。途中で暑く感じた場合は、少し冷水を加え調整すると良いですよ。

好きな音楽・落ち着くBGMを流す

好きな音楽や落ち着くBGMを流すのも、入浴中にパニック障害の症状が出た時の対処法として効果的です。

音楽療法という言葉があるように、音楽にはリラクゼーション効果があります。お風呂場に防水スピーカーやスマートフォンを持ち込み、好きな音楽や落ち着くBGMを流すことで、心を落ち着かせることができます。

特に、クラシック音楽や自然の音(波の音・鳥のさえずり)などはリラックス効果を高めるのにおすすめです。あらかじめ入浴用のプレイリストを作成しておくと、スムーズに音楽を楽しむことができますよ。

なお、次の記事では原因や予防策も交え、パニック発作が出た時の対処法を詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。

パニック障害で発作が出た際の対処法!原因や予防策も紹介

お風呂上がりにパニック障害の症状が出た時の対処法

ここからは、お風呂上がりにパニック障害の症状が出た時の対処法を、4つにまとめて解説します。

  • 安心できる場所に移動する
  • 冷たいタオルや冷水で体温を下げる
  • 一口ずつゆっくりと水を飲む
  • リラックスできる香りを嗅ぐ

安心できる場所に移動する

お風呂上がりにパニック障害の症状が出た際は、まず安心できる場所へ移動しましょう。

発作が起きると、心と体は無意識に「逃げたい」と感じます。このとき、リラックスできる場所に行くことで安心感が増し、不安や緊張感が和らぎます。

リビングのソファや自分のベッドなど、入浴前に自分がリラックスできると感じる場所をピックアップしておきましょう。リラックスできる場所に移動できたら、座ったり横になったりして、心拍数が落ち着くのを待ちましょう。

好きな音楽を流したり、親しい人にそばにいてもらうとより安心感が増し、不安が和らぎやすくなりますよ。

冷たいタオルや冷水で体温を下げる

体温が急上昇している場合は、冷たいタオルや冷水を使って体温を下げることが効果的です。

前述したとおり、体温が急上昇すると自律神経が乱れ、パニック症状を引き起こしやすくなります。その際、首や額に冷たいタオルを当てたり、手首や足首に冷水をかけることで身体が冷却され、体温が下がります。

体温が下がれば、自律神経は整い、発作の症状が緩和されやすくなるのです。具体的には、冷水で冷やしたタオルを2〜3分間首や額に当て続け、その後少し休むといったサイクルを繰り返すのがおすすめです。

一口ずつゆっくりと水を飲む

一口ずつゆっくりと水を飲むことも、お風呂上がりにパニック症状が出た時の効果的な対処法です。

お風呂上がりは身体の水分が不足している状態にあることが多いです。そのため、水を飲むことで身体の水分バランスを整えるのです。冷たい水を飲み内臓を冷やすことで、リラックス効果も期待できます。

急いで水を飲んでしまうと、逆に過呼吸(過換気症候群)を引き起こす可能性があるため、一口ずつゆっくりと飲むことが大切です。また、水を飲む動作自体は呼吸を整えるのにも役立ちます。

コップに冷たい水を用意し、一口飲んでは深呼吸をしまた一口飲む、という動作を繰り返します。この反復により、身体を落ち着かせやすくなるのです。

リラックスできる香りを嗅ぐ

リラックスできる香りを嗅ぐのも、お風呂上がりにパニック症状が出た時の効果的な対処法です。

アロマ(心地よい香り)といったリラックスできる香りには、不安を和らげる効果があり、パニック障害にも有効です。

例えば、ラベンダーやカモミールのアロマオイルには鎮静作用があり、リラックス効果が高いとされています。部屋全体にアロマディフューザーで香りを広げたり、ハンカチに数滴垂らし香りを直接嗅ぐのもおすすめです。

また、アロマオイルを数滴落としたお湯で手を温めたり、顔を近づけて香りを楽しむのも効果的です。リラックスできる香りを吸い込むことで、体内でリラックスホルモンが分泌され、心身の緊張がほぐれやすくなりますよ。

パニック障害の改善法をより詳しく知りたい人は次の動画を参考にしてください。

なお、次の記事ではパニック障害におけるアロマの効果を、おすすめの香りも交え詳しく解説しているのでよければ参考にしてください。

パニック障害にアロマは効果ある?おすすめの香り5選!オレンジ・フランキンセンスなど

パニック障害で怖いお風呂に安心して入る5つのコツ

ここからはパニック障害で怖いお風呂に、安心して入るコツを、5つにまとめて紹介します。

  • 入浴時間を短くする
  • 身体を洗うのに集中する
  • 明るい時間に入浴する
  • 「マグネシウム」を摂取する
  • 発作の兆候を認識できるよう練習する

コツ1:入浴時間を短くする

まずは入浴時間を短く設定しましょう。前述したように、最初はシャワーだけで済ませ、徐々に湯船に浸かる時間を増やしていくことが大切です。

実際に「にこっとプラス」の会員さんのなかにも、入浴時間を短縮している方は多くいらっしゃいました。

お風呂で不安になったらシャンプーせず湯シャンで済ませてすぐにあがるとか。あとは短時間から慣らしたりちなみに私は普段から湯シャン&ボディーソープも洗顔も使わないので、早いと5分くらいで済みます(いつもエプソムソルトでゆっくり入浴することが多いですが)

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髪の毛は洗面所で洗うと、入浴時間短縮になってよかったです
私は泡切れのよい石鹸型のエティークという所のを使ったりしてさらに時間短縮を図りました

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「入浴前に洗面所で髪の毛を洗っておく」といった工夫も、入浴時間を短くするのに効果的ですね。

コツ2:身体を洗うのに集中する

身体を洗うのに集中することで、不安を忘れられます。身体のケアに集中することで、不安や心配事から意識を逸らすことができるのです。

実際「にこっとプラス」の会員さんのなかにも、入浴中は忙しくすることで、不安や恐怖を感じないように工夫している方がいらっしゃいました。

私も、お風呂に一人で入るのが長いこと怖かったです 今はそういう考えが浮かんでこなくなっていますが当時のことを思い出すと、地震になって扉が歪んで閉じ込めやられたらどうしよう とか、裸で倒れて 人に救い出してもらうのは恥ずかしいなどと思っていました。現実離れした心配に心が支配されていたのかな?今は平気になっています
湯船の中では 家族や知人の課題を思い出してお祈りしたり、タッピングしたりシャンプーの後 気に入ったトリートメントを丁寧にしたり、結構忙しくしているのがよいかもしれません

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泡立てたボディソープを使ってマッサージするように身体を洗ったり、ラベンダーやカモミールなどの香りがするボディソープを使用すると、よりリラックス効果が期待できますよ。

コツ3:明るい時間に入浴する

明るい時間帯に入浴することも有効です。昼間や夕方の明るい時間に入浴することで、安心感が増し不安を軽減できます。パニック障害を抱える方の夜間入浴は不安が増幅されやすい傾向にあるため、できるだけ明るい時間に入浴する習慣をつけると良いでしょう。

実際「にこっとプラス」の会員さんのなかにも、不安が感じづらくなるよう、明るい時間に入浴している方は多くいらっしゃいました。

私は夜ではなく明るい時間にお風呂に入ります。
お仕事しているようであれば、帰宅後すぐに入るのも良いと思います。夜は疲れているので、発作が起きやすいかなと思いました。疲れないうちに入れば不安も軽減されると私は思いました。
冬は湯冷めしますが、今の季節は早めに入っても問題ないかと思います。

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私は 早い時間 夕食前に大抵入浴を済ませてしまいますが、フラッとしないよう、空腹では、入らないようにしています。あと、暑いの苦手なので、カラスの行水 短時間で上がってしまいます

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陽の光は体内時計を整える効果もあるため、身体のリズムを整える効果も期待できますよ。

コツ4:「マグネシウム」を摂取する

意識的にマグネシウムを含む食べ物や飲み物を摂取することで、身体がリラックスしやすくなります。

マグネシウムは、筋肉の緊張を緩和し、リラックス効果を促すミネラルです。ただ、白米やパンといった炭水化物にはマグネシウムがあまり含まれていません。また、症状によって不安やストレスを感じるパニック障害を抱える方は身体からマグネシウムを排出しやすい傾向にあります。

上記から、炭水化物のみの食事が中心となっている方やパニック障害を抱える方は、マグネシウム不足で不安を感じやすくなっている側面もあると言えるのです。

そのため、朝食や昼食ではナッツや緑黄色野菜・バナナなど、マグネシウムを豊富に含む食物を摂取しましょう。特に、マグネシウムを多く含む「一汁三菜を基本とした和食」がおすすめです。入浴前にマグネシウム含有のサプリメントを摂るのも良いでしょう。

また、先にて紹介した「にこっとプラス」の会員さんの体験談から出てきた「エプソムソルト(硫酸マグネシウム)」をお風呂に入れるのも効果的です。湯船に入れることで、皮膚からマグネシウムが吸収され、筋肉の緊張をほぐすことができますよ。

コツ5:発作の兆候を認識できるよう練習する

発作の兆候を認識し対処できるように練習するのも重要です。

日々自身の体調や心理状態を観察し、心拍数の増加や息苦しさなど、発作が始まりそうなサインを把握するよう意識します。発作の兆候を感じたら、深呼吸をしたり安全な場所に移動するなどの対処法を行うことで、発作を未然に防ぐことができます。

自身の状態を観察する習慣は、不安をコントロールすることにもつながりますよ。

なお、周囲にパニック障害の悩みを相談できず、おひとりで悩まれている方は「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。

「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。

「いきなりコミュニティに入るのはちょっと気が引ける…」と不安な方は、自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画をご覧ください。

実際に、本動画を視聴した91%の方が症状の改善を実感しています。パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。

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※補足:ピアカウンセリングとは
ピアカウンセリングとは、上記のニコットプラスのように同じような悩みを抱えた立場の人たちが集まり、仲間として交流・相談し合い支え合うことを目的としたカウンセリングのこと。

お風呂でのパニック障害によくある悩み

最後に、お風呂でのパニック障害へよくある悩みにまとめて回答します。

  • 入浴前や入浴中に薬は飲まない方がいい?
  • 入浴前に口へ入れないほうがいいものはある?
  • 湯船には浸かるべき?

入浴前や入浴中に服用薬は飲まない方がいい?

入浴前や入浴中で発作が出た際に薬を服用するかどうかは自身だけで判断せず、あらかじめ主治医に相談してから決めましょう。

入浴前にリラックス効果のある薬を服用することで、不安感を和らげることができますが、服用方法や体調次第で効果の有無は異なります。入浴中は身体が温まることで、薬の効果が強く出てしまう可能性もあるため注意が必要です。

入浴前や入浴中での薬の服用は、必ず医師の指導をあおいでから判断しましょう。

なお、本メディア「ぱにらぼ」の監修を務める新見先生の「新見正則医院」では、パニック障害の症状をヒアリングしたうえで、適切な処方が受けられます。専門の主治医が決まっていない方は、この機に一度ご受診ください。

入浴前に口へ入れないほうがいいものはある?

カフェインやアルコールなどは、入浴前の摂取を控えましょう。

カフェインは神経を刺激し心拍数を上げるため、不安感を増幅させることがあります。アルコールも一時的にリラックス効果は得られるものの、代謝過程で不安感が増すケースもあります。

また、食後すぐの入浴も避けた方が良いでしょう。消化にエネルギーが使われるため、体調が悪化する可能性があるからです。

上記を含め、パニック障害を持つ人が食べてはいけないものをより詳しく知りたい人は、下の記事を参考にしてください。

パニック障害を持つ人が食べてはいけないもの!食生活の整え方も紹介

湯船には浸かるべき?

湯船に浸かるかどうかは、その時の体調や心理状態で判断しましょう。

湯船に浸かることでリラックス効果を得られる方もいますが、不安や恐怖を感じた日などはシャワーだけで済ませるのも賢明な判断です。

前述した少しぬるめのお湯に浸かることは快適な睡眠にもつながるため、体調や心理状態が良好であれば、湯船に浸かるのが良いでしょう。

まとめ

本記事では、パニック障害でお風呂に入れないときの対処法を解説を解説しました。

パニック障害を抱えている方にとって、お風呂は特に不安が強まる場所の一つです。ただし、恐怖や不安の原因を理解し適切な対処法を身につければ、安心して入浴できるようになります。

本記事を参考に少しずつできることから始めてみましょう。

また、本メディア「ぱにらぼ」では状況別にパニック障害へ対処する方法を解説しているので、よければあわせて参考にしてください。

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パニック障害お風呂に入れない

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