この記事では必要性や服用時の注意点も交え、軽度なパニック障害の症状に効く薬を紹介します。
軽度な症状の時に手軽に飲める薬はないのかな?
病院で軽度のパニック障害だと診断され、今後の治療や薬の服用に不安を感じている方は多いですよね。軽度のパニック障害であれば、薬を服用しなくても治るのではないかと期待することもあるでしょう。
しかし、パニック障害は軽度でも薬を飲まずに放置しておくと、症状が悪化することがあります。早期に症状を克服するためにも、軽度な段階から治療に取り組むことが大切です。
そこで、本記事では軽度のパニック障害における薬の必要性や、具体的な治療法について解説します。軽度のパニック障害で薬を服用するときの注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 軽度のパニック障害であっても、薬の服用が推奨されている
- 処方される薬は、抗うつ薬(SSRI)と抗不安薬が一般的
- パニック障害の治療の基本は、薬物療法と心理療法
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軽度のパニック障害に薬は必要?
軽度のパニック障害でも、完治に近づくためには薬の服用が望ましいとされています。その具体的な理由は、次の2点です。
- パニック障害が自然に治ることはない
- 放置しては症状悪化のリスクがある
パニック障害は、軽度もしくは早期の段階で医師の指示のもと薬物療法を受けることが大切です。
パニック障害が自然に治ることはない
パニック障害は、自然に治る可能性が極めて低い病気です。なぜなら、パニック障害が起きる原因が断定できないためです。
脳の調節機能異常、遺伝、ストレスが複雑に絡み合って起こると考えられていますが、明確な原因は不明です。さまざまな要因がある中で心身の疲労やストレスが引き金となり、発症すると考えられています。
原因が突き止められない以上、根本的な解決は困難です。知らず知らずのうちに原因となる環境や出来事を引き起こしているケースもあります。
パニック障害の予後は、医師のもとで1年程度治療を継続することで寛解が望めます。長いようにも感じますが、逆に言えば、完治や寛解が期待できる病気でもあるのです。
したがって、自然に治ることに期待するのではなく、薬物療法といった適切な治療を受けることが大切です。
放置しては症状悪化のリスクがある
パニック障害を放置すると、症状が悪化したり長期化したりする可能性があります。自分でも気づかないうちに、予期不安やパニック発作が起こる場面に晒され続けることも想定されます。
軽度だからと油断していると予期不安や広場恐怖、さらにはうつ病の合併リスクも高まるため注意が必要です。
パニック障害の治療ガイドラインによると、治療は薬物療法と精神療法(心理療法)を併用して進めます。パニック障害は、正しく治療を進行することで完治もしくは寛解状態が期待できるものです。
軽度でも放置するのではなく、医師の指示のもと治療を受けましょう。早期の段階で薬物治療をスタートし、パニック発作を消失させることで、次の治療段階を検討できます。
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軽度なパニック障害の症状に効く薬
軽度のパニック障害や初期症状の段階で処方される薬は、次の2種類です。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
- 抗不安薬
パニック障害における薬物治療は、患者の様子を見て医師が判断し、進めていきます。使用する薬は、薬同士の相性や効果、費用などを鑑みて決定します。
女性であれば妊娠や授乳の有無、希望を考慮して判断することもあります。
なお、下の記事では、パニック障害の薬を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害に効く薬とは?共通点や効果的な服用方法も紹介
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
パニック障害では、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)が処方されます。SSRIは、現在の日本におけるパニック障害の第一選択薬です。
予期不安の改善、パニック発作の抑制が期待でき、長期間の服用でも効果が持続しやすいのが特徴です。
SSRIは、効果が現れるまでに2~6週間程度の時間を要します。その反面、依存性や中止後の離脱症状が比較的少ないのが利点です。
また、副作用として、吐き気や食欲低下などが起こることがあります。吐き気に関しては、SSRIの服用初期に吐き気止めを服用することで緩和させることが可能です。
強い副作用によってSSRIの服用が難しい場合、ベンゾジアゼピンが処方されるケースもあります。
SSRIの服用によって十分な効果がみられたら、段階を経て薬の量を減らしていくのが一般的です。パニック発作が消失したあとも、2年間ほど服用し続けることが推奨されています。
急性の発作を迅速に鎮静する効果がある「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬」は、一時的な治療としてが使用されるケースもあります。
ただし、依存するリスクがあるため長期的な使用は避けるべきです。
抗不安薬
抗不安薬は、パニック障害の頓服薬として処方されます。上記の抗うつ薬(SSRI)と併用することが一般的です。
抗うつ薬(SSRI)に比べて即効性があり、服用するとただちに症状を軽減させることが期待できます。パニック障害におけるお守りとしての役割を担っている薬とも言えます。
ただし、依存性が高く長期間の服用には注意が必要です。抗不安薬は、3カ月以内の使用が推奨されています。抗うつ薬(SSRI)が効きはじめたことが確認されたら、徐々に量を減らしていくのが一般的です。
軽度のパニック障害で薬を飲むときの注意点
ここからは、軽度のパニック障害で薬を飲むときの注意点を4つにまとめて紹介します。
- 薬の服用を途中で止めない
- 薬の服用方法を守る
- 生活習慣を見直す
- 市販薬の選び方に注意する
薬の服用を途中で止めない
パニック障害の薬の服用は、治療途中で止めないようにしましょう。特に抗うつ薬(SSRI)は、急に服用を中断すると、頭痛やめまいなどの離脱症状が現れることがあります。
パニック障害は、1年以上薬を服用し続けることが再発防止につながるとされています。そのため、症状が軽減されたからといって自己判断で服用をやめるのは避けましょう。
継続した服用に疑問を感じるときは、医師へ相談してください。
薬の服用方法を守る
処方された薬は、服用方法を守りましょう。パニック障害における薬の種類や量、服用頻度は、患者によりさまざまです。
主治医は、患者の症状を見て、その患者に最適だと思われる処方をしています。薬は正しく服用することで最大限の効果を発揮します。
症状がつらいからといって過剰摂取すると命の危険につながりかねません。薬の服用における医師の指示は守り、不安や疑問があれば相談しましょう。
生活習慣を見直す
パニック障害の治療中は、薬の正しい服用と同時に生活習慣の見直しも大切です。ストレスや睡眠不足、食生活の乱れは、パニック障害の要因になると考えられています。
そのため、日頃から意識して規則正しい生活を送り、休息をとることが重要です。また、たばこやアルコールはパニック障害に悪影響を及ぼします。薬の副作用を増強させる可能性があるため控えるのが賢明です。
なお、下の記事ではパニック障害の人がやってはいけないことを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害の人がやってはいけないこと!避けるべきものも紹介
市販薬の選び方に注意する
パニック障害の薬には市販薬もありますが、選び方には注意が必要です。パニック障害の市販薬は、病院で処方される薬に比べて効果が弱いことがあります。
自己判断で症状に合わない服用をすることで、悪化する可能性も否定できません。また、自分では薬をやめるタイミングがわからず、必要以上に服用したり依存したりしてしまう危険性もあります。
可能であれば病院で診察後に処方された薬を服用しましょう。
下の記事では、パニック障害の市販薬を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害の市販薬おすすめ5選!服用時の注意点も紹介【症状別】
薬以外で軽度なパニック障害に対処する方法
パニック障害にあたっては、薬物療法と並行して心理療法を受けることが推奨されています。薬物療法でパニック障害の症状を直接的に軽減させ、心理療法で症状を引き起こす考えや行動を変化させます。
具体的な心理療法は次の2つです。
- 認知行動療法
- 行動療法
認知行動療法
パニック障害の心理治療では、認知行動療法(CBT:Cognitive Behavior Therapy)が用いられます。認知行動療法とは、問題やストレスへの対処法を身につけることを目指す心理療法です。
これまでの人生で培った考え方や行動の癖に気づき、必要に応じて修正します。認知行動療法では、パニック発作を引き起こす誤った認知や、好ましくない認知を修正していくのが基本です。
治療を通してどうなりたいか目標を立て、目標に向けて練習や課題を積み重ねながら目標達成を目指します。認知行動療法は、ものの考え方や受け取り方を変えることで、ストレス軽減につなげていく治療といえます。
パニック障害の改善法をより詳しく知りたい人は次の動画を参考にしてください。
また、パニック障害で不安になる原因を詳しく知りたい人は、下の動画も参考にしてください。
行動療法
行動療法も、パニック障害の服薬以外の治療法のひとつです。行動療法とは、客観的に見てわかる「患者の行動」を変容させることを目指す心理療法です。
考えや認知を修正する認知行動療法とは異なり、行動そのものが治療のターゲットです。望ましい行動は強化し、望ましくない行動は減少させることを目標としています。
パニック障害における行動療法では、予期不安を消失できるよう働きかけます。これまで避けていた場所や状況に挑戦し、大丈夫だという確信を得ることで、徐々に不安を軽減させていくのです。これは、エクスポージャー(曝露:ばくろ)療法とも呼ばれています。
パニック障害では、考え方やものの認知を修正すると同時に、行動療法によって回避場面に挑戦することが必要です。心理療法士などと一緒に少しずつ目標を決めてトライしていきます。
ただ、回避場面への挑戦は勇気がいるため、ときには誰かに不安な気持ちを相談したくなることがありますよね。
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「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。
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まとめ
本記事では、軽度のパニック障害の治療における薬の必要性をはじめ、薬の種類やその他の治療法についてお伝えしました。
パニック障害の治療の基本は薬物療法と心理療法であり、薬の服用は完治や寛解が期待できるものです。不安なことは医師に相談しながら、正しく服用できると安心です。
服用中に感じる悩みは、パニック障害専門コミュニティ『nicot+(ニコットプラス)』で相談できます。一人で抱え込まず、ときには参加者同士で励まし合いながら治療に取り組んでいきましょう。