パニック発作に効く薬5選!効き目や服用時の注意点も紹介

パニック発作薬

パニック発作に効く薬ってどれだろう?
即効性がある薬もあるのかな?

何の前触れもなく起こるパニック発作に悩んでいる方は多いですよね。一度でも大きな不安感と恐怖に襲われる発作を経験すると「また発作が起きたらどうしよう」と外に出ることも嫌になるでしょう。

ただし、パニック障害で使われる薬のなかには、発作の頻度や症状を軽減できるものも存在します。発作に効果的な薬があれば、安心して外出することも可能です。

そこで、本記事ではパニック発作に効く薬を厳選して5つ紹介します。また、薬を選ぶときのポイントと注意点も解説するので、ぜひご参考にしてください。

この記事の要約
  • パニック発作の薬は種類によって効き目に違いがある
  • 薬の効果の持続時間を把握して安全に治療効果をあげる
  • 薬には効き目に個人差があり副作用があることに注意する

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目次

パニック発作に効く薬5選

さっそく、パニック発作に効く薬を、厳選して5つ紹介します。パニック発作が起きた時は、抗不安薬と言われるベンゾジアゼピン系の薬を頓服薬として使うのが一般的です。

  • デパス(一般名:エチゾラム)
  • ワイパックス(一般名:ロラゼパム)
  • ソラナックス(一般名:アルプラゾラム)
  • レキソタン(一般名:ブロマゼパム)
  • セルシン(一般名:ジアゼパム)

なお、上記薬の特徴を手軽に知りたい人は、次の一覧表を参考にしてください。

スクロールできます
薬の名前抗不安眠気筋弛緩抗痙攣ピーク(時間)半減期(時間)
短時間型デパス36
中間型ワイパックス212
ソラナックス214
レキソタン120
長時間型セルシン157

※半減期:血液中で薬の濃度が半分になる時間

デパスは薬の作用時間が短い「短時間型」に分類されます。薬の効果は、抗不安作用と催眠作用が強く、筋弛緩作用も程よくある薬と言えます。 

各薬の効果がどのくらいの時間作用して、効果が出る強さの強弱が分かることで、発作時に的確な薬を選択できる目安になるでしょう。

デパス(一般名:エチゾラム)

デパス(一般名:エチゾラム)は、発作時に服用すると効果が強く、即効性が期待できる薬です。不安を和らげる効果だけでなく、筋弛緩の作用も強いため、緊張をほぐす効果も期待できます。

デパスはパニック発作時に即効性が期待でき、頓服薬として使いやすい一面がありますが、注意すべき点もあります。デパスの服用の際は、次の項目に注意しましょう。

  • 依存性がある
  • 催眠作用がある
  • 筋弛緩作用が強め

デパスは催眠作用があるため、運転や作業をする場合は服用のタイミングを考える必要があります。また、筋弛緩作用も強めであることから、高齢者は転倒やふらつきに注意が必要です。

ワイパックス(一般名:ロラゼパム)

ワイパックス(一般名:ロラゼパム)は、噛んで服用でき、突然の発作時に水なしで服用できる薬です。また、薬が効く時間が短いので、1日3回まで分けて服用することが可能です。

ワイパックスの効果も、即効性と不安を和らげることが期待できます。ワイパックスの服用の際は、次の項目に注意しましょう。

  • 依存性がある
  • 催眠作用がある
  • 筋弛緩作用が弱め

ワイパックスも催眠作用があるので、眠気に気を付ける必要があります。筋弛緩作用は弱いため、体の緊張が強い方には向かない場合があります。

ソラナックス(一般名:アルプラゾラム)

ソラナックス(一般名:アルプラゾラム)は、効果と副作用のバランスが取れていることで知られている薬です。不安や緊張を和らげる効果があり、不安に対して即効性が期待できます。

また、眠気やふらつきといった副作用は比較的抑えめであることが特徴です。ソラナックスの服用の際は、次の項目に注意点しましょう。

  • 依存性がある
  • 薬の効く時間がやや短い
  • 筋弛緩作用が弱め

ソラナックスは薬の効く時間がやや短めであり、効果の持続を期待するなら1日2〜3回の服用が必要です。

レキソタン(一般名:ブロマゼパム)

レキソタン(一般名:ブロマゼパム)は即効性があり、効果の持続はやや長めとバランスが取れている薬です。そのため、頓服薬と定期使用の両方で使用することがあります。

筋弛緩作用が強いことから体の緊張を和らげることが期待でき、依存リスクはやや低いことが特徴です。レキソタンの服用の際は、次の項目に注意しましょう。

  • 眠気やだるさが比較的でやすい
  • 筋弛緩作用が強め
  • 薬の効果は個人差がある

レキソタンは筋弛緩作用が強めなため、転倒リスクに注意が必要です。

セルシン(一般名:ジアゼパム)

セルシン(一般名:ジアゼパム)は、比較的効果が長く依存性のリスクが少ない薬です。セルシンの薬の形状として粉薬があり、減薬の微調整がしやすいといった特徴があります。

セルシンの服用の際は、次の項目に注意しましょう。

  • 長期化した際に依存性がある
  • 薬の作用時間が長い
  • 服用後しばらく眠気が続く

セルシンは薬の作用時間が長いため、薬によって発作がおさまっているのか、効果が不明瞭になる場合もあります。

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パニック発作の薬を選ぶ3つのポイント

ここからは、パニック発作の薬を選ぶときのポイントを、3つにまとめて解説します。

  1. 薬が効くピーク時間を確認する
  2. 薬の効き目が持続する時間を把握する
  3. 症状の強さに合わせて薬を選ぶ

薬が効くピーク時間を確認する

薬にはそれぞれ効き目のピークがあります。抗不安薬は薬の作用時間によって、短時間型、中間型、長期間型の3つに分類できます。

それぞれの薬の効き目のピーク時間と当てはまる薬は以下のとおりです。

  • 短時間型:1時間未(デパス)
  • 中間型:1~3時間(ワイパックス・ソラナックス・レキソタン)
  • 長期間型:1~8時間(セルシン)

短時間型と中間型は、発作が起こった時の即効性を期待して使用することが多くあります。長期間型に関しては、即効型も期待でき、不安を落ち着かせるために使用されます。

薬の効き目のピーク時間を把握することで、発作の予期不安を和らげることが可能です。

薬の効き目が持続する時間を把握する

薬の効き目が持続する時間は次のとおりです。

  • 短時間型の作用時間:3~6時間
  • 中間型の作用時間:12~20時間
  • 長期間型の作用時間:20~100時間

薬の効果持続時間は、種類によって異なります。そのため、それぞれの薬の持続時間に合わせて、薬を服用する間隔や量が決まります。

薬の持続時間を把握していないと、必要以上に薬を服用したり、服用間隔を大幅に空けてしまいかねません。よって、副作用のリスクが増え、薬の効果が半減します。

薬の持続時間を知ることで、薬の服用するタイミングを知ることができ、安全に治療の効果を上げることができます。

症状の強さに合わせて薬を選ぶ

パニック発作の薬を選ぶ際には、発作の症状の強さに合わせて薬を選ぶことが重要です。抗不安薬の作用は、次の4つです。

  • 抗不安
  • 催眠
  • 筋弛緩(体の緊張を和らげる)
  • 抗けいれん

パニック発作時にどの症状が強く出るかによって選ぶ薬も異なってきます。薬の特徴を把握しておくと、症状に合わせて薬を選ぶことができます。

例えば「不安が大きい」なら抗不安作用が強めの薬を選び、「緊張して体がこわばる」なら筋弛緩作用が強めの薬を選ぶと効果的に発作を抑えることが可能です。

パニック発作の薬を服用する際の注意点

ここからは、 薬を服用する際の注意点を、3つにまとめて紹介します。抗不安薬を服用する際には次のような点に注意しましょう。

  • 薬は医師に相談してから服用する
  • 薬の効き目には個人差がある
  • 服用前に副作用があるかを確認する

薬は医師に相談してから服用する

抗不安薬を服用する際は、必ず医師の診察を経て服用するようにしましょう。抗不安薬は副作用のリスクも大きく、パニック発作の症状の強さに合わせた処方が必要になります。

知識がない状態で用法・回数を守らず服用すると、副作用のリスクが増えたり、症状が悪化しかねません。

なお、本メディア「ぱにらぼ」の監修を務める新見先生の「新見正則医院」では、パニック障害の症状をヒアリングしたうえで、適切な処方が受けられます。専門の主治医が決まっていない方は、この機会に一度ご受診ください。

薬の効き目には個人差がある

パニック発作の薬の効き目には、個人差があります。なぜなら、薬の効果は飲む人の体質や生活習慣、他の薬や食品との飲み合わせによって大きく異なるからです。

例えば、個人差がある薬なら体質によって、薬が効きすぎたり、効きにくかったりすることがあります。また、喫煙や飲酒、睡眠不足などの生活習慣が乱れていると薬がうまく作用しない可能性もあります。

そのため、薬の効果を最大限に発揮するためには、自分自身に適切な薬を正しい用法・用量で服用することが大切です。自己判断での薬の量の減量や中断は、副作用のリスクあり危険が伴うので避けるようにしましょう。

服用前に副作用があるかを確認する

パニック発作の薬は、抗不安薬を服用することが一般的です。抗不安薬は、即効性が期待できますが、強めの副作用が生じる可能性があります。

例えば、依存性が高いものや催眠作用によって眠気がでるもの、筋弛緩作用によって体の緊張が緩んで転倒するリスクもあります。

副作用がでた場合は状況に合わせて薬を調整できるため、必ず医師に相談しましょう。なお、下の記事ではパニック障害の薬の副作用を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

 パニック障害の薬に副作用はある?症状例や服用時の注意点も紹介

パニック発作の薬によくある質問

最後にパニック障害の薬にまつわる疑問にまとめて回答します。

  • パニック発作の薬の値段はどれくらい?
  • 薬を飲んでいればパニック発作は完治する?
  • 薬が効かない時はどうすればいい?

パニック発作の薬の値段はどれくらい?

パニック障害の薬の値段は、医療品メーカーと薬の種類によって異なります。また、パニック障害の治療費のほとんどが健康保険の適用対象です。

例えば、パニック発作によく使用されるワイパックス錠は、およそ1錠(1.0㎎)6.4円が相場です。

用法・用量は、成人で1回1~3mgを2〜3回服用するため、1ヶ月で約570円の費用がかかります。医薬品メーカーと薬の種類によって異なりますが、負担の少ない範囲で服用できる値段と言えるでしょう。

なお、下の記事ではパニック障害に使用される薬の値段を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

→ パニック障害薬値段

薬を飲んでいればパニック発作は完治する?

結論から述べると、薬を飲むだけでパニック障害が完治することはほとんどありません。なぜなら、薬を飲まずにパニック発作が起こらないようになるまでは完治したとは言えないからです。

適切な薬物療法によって発作はある程度抑えられますが、薬だけで完治は困難です。薬によってパニック発作をコントロールできるようになれば、心理治療や行動療法などを組み合わせて、発作に対する不安や恐怖心を取り除いていきます。

時間をかけて薬や心理療法、行動療法を続けることで、少しずつ症状が緩和され、克服へと向かっていきます。

なお、下の記事ではパニック障害の治療薬を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

→ パニック障害治療薬

薬が効かない時はどうすればいい?

パニック障害の薬が効かない時は、現在の治療が合っているのか治療計画を見直す必要があります。まずは医師に相談し、適切な指示を仰ぎましょう。

薬が効かない理由として、症状に効かない薬を服用していたり、適切な用量・用法で服用していないといった原因が考えられます。また、薬以外にも心理療法を試してみることもひとつの方法です。

なお、下の記事ではパニック障害の薬が効かない時の対処法を紹介していますので、あわせて参考にしてください。

 パニック障害に薬は効かない?原因や対処法も紹介

まとめ

本記事では、パニック発作に効く薬の紹介や薬を選ぶときのポイント、薬服用の注意点を紹介しました。抗不安薬の薬の特徴の理解を深め、パニック発作の症状に合わせて、自身にあった薬の選択をしましょう。

薬の服用は、医師の診察を踏まえて服用することが望ましく、自己判断での服用は避けるようにしましょう。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

なお、周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。

「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。

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実際に、本動画を視聴した91%の方が症状の改善を実感しています。パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。

\ 7万人以上が視聴 /

パニック発作薬

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