この記事では料金相場も交え、パニック障害の薬の値段を一覧にまとめて紹介します。
パニック障害の薬がいくらくらいするんだろう?
治療薬に保険は適用されるのかな?
パニック障害に悩む方の中には、病院で受診して薬の服用をしている方もいますよね。治療をするにあたって気になるのが治療薬の費用です。
パニック障害の薬物療法を行う場合、症状を完治させるまでにかなりの時間を要します。それに伴い、薬の服用も長期に渡ることが考えられるため、費用について不安に思われる方もいるでしょう。
そこで、本記事ではパニック障害の薬の値段を一覧にまとめて紹介します。薬の料金相場も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 薬ごとで値段は異なる
- 後発薬の方が費用をおさえられる
- 薬のなかには保険が適用されるものもある
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パニック障害に効く薬の値段・料金相場
さっそく、パニック障害に効く主な薬5種類の値段・相場を紹介します。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
- セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
- 抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
- 三環系抗うつ薬
- モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOIs)
薬には最初に発売される「先発薬(新薬)」と、先発薬の特許が切れた後に発売される「後発薬(ジェネリック医薬品)」があり、同じ成分・効果の薬であっても値段に差があります。双方の違いも交え紹介します。
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)は、パニック障害の治療で主に使用される抗うつ薬です。
脳内で神経伝達物質であるセロトニンの再取り込みを阻害し、セロトニンの働きを増強することでうつ症状の改善を図ります。
薬名 | 販売名 | 先発薬/後発薬 | 薬価 |
---|---|---|---|
パキシル (グラクソ・スミスクライン) | パキシル錠5mg | 先発薬 | 23.3円/錠 |
パロキセチン (あすか製薬等) | パロキセチン錠5mg | 後発薬 | 10.1円/錠 |
ジェイゾロフト (ヴィアトリス製薬) | ジェイゾロフト錠25mg | 先発薬 | 50.9円/錠 |
セルトラリン (高田製薬等) | セルトラリン錠25mg | 後発薬 | 16.2円/錠 |
デプロメール (Meiji Seikaファルマ) | デプロメール錠25mg | 先発薬 | 20円/錠 |
ルボックス (アッヴィ) | ルボックス錠25mg | 先発薬 | 16.7円/錠 |
フルボキサミンマレイン酸塩 (エルメッド等) | フルボキサミンマレイン酸塩錠25mg | 後発薬 | 10.1円/錠 |
レクサプロ (持田製薬) | レクサプロ錠10mg | 先発薬 | 114.5円/錠 |
エスシタロプラム (東和薬品等) | エスシタロプラム錠10mg | 後発薬 | 60円/錠 |
SSRIで一般的なのは、パキシル・ジェイゾロフト・デプロメール・ルボックス・レクサプロの5種類です。
薬によって薬価に差はありますが、後発薬は先発薬の半額前後のため、後発薬に抵抗のない方は費用を抑えることができます。
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)
セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI:Serotonin Noradrenaline Reuptake Inhibitor)は、SSRIと同じ抗うつ薬のひとつです。
脳内でセロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、神経伝達物質の働きを増強することでうつ症状等の改善を図ります。
薬名 | 販売名 | 先発薬/後発薬 | 薬価 |
---|---|---|---|
トレドミン (旭化成ファーマ) | トレドミン錠12.5mg | 先発薬 | 8円/錠 |
ミルナシプラン塩酸塩 (ニプロ等) | ミルナシプラン塩酸塩錠12.5mg | 後発薬 | 7.6円/錠 |
サインバルタ (塩野義製薬) | サインバルタカプセル20mg | 先発薬 | 84.5円/1カプセル |
デュロキセチン (第一三共エスファ等) | デュロキセチンカプセル20mg | 後発薬 | 28.7円/1カプセル |
SNRIの商品で一般的なのは、トレドミン・サインバルタの2種類です。近年では、安全性が比較的高いサインバルタを処方されるケースが増えてきています。
2021年6月には後発薬のデュロキセチンが発売され、薬価はサインバルタの3分の1とかなり安価になったため、継続しての治療もしやすくなりました。
抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)
抗不安薬(ベンゾジアゼピン系)は、抗不安作用だけでなく、鎮静・催眠作用や筋弛緩作用をあわせ持つ薬です。脳のリラックス物質であるGABAの働きを高め、脳の興奮が抑制され抗不安や催眠などの効果を発揮します。
薬名 | 販売名 | 先発薬/後発薬 | 薬価 |
---|---|---|---|
セルシン (武田テバ薬品) | 2mgセルシン錠 | 先発薬 | 6円/錠 |
ホリゾン (丸石製薬) | ホリゾン錠2mg | 準先発薬 | 6円/錠 |
ジアゼパム (沢井製薬等) | ジアゼパム錠2mg | 後発薬 | 5.7円/錠 |
クロルジアゼポキシド (鶴原製薬) | クロルジアゼポキシド5mg | 先発薬 | 9.8円/錠 |
コントール (武田テバ薬品) | 5mgコントール錠 | 先発薬 | 9.8円/錠 |
バランス (丸石製薬) | バランス錠5mg | 先発薬 | 9.8円/錠 |
ワイパックス (ファイザー) | ワイパックス錠0.5 | 先発薬 | 5.9円/錠 |
ロラゼパム (沢井製薬) | ロラゼパム錠0.5mg | 後発薬 | 5.1円/錠 |
ブロマゼパム (サンド) | ブロマゼパム錠1mg | 後発薬 | 5.7円/錠 |
マイスタン (住友ファーマ) | マイスタン錠5mg | 先発薬 | 15.8円/錠 |
コンスタン (武田テバ薬品) | コンスタン0.4mg錠 | 先発薬 | 5.9円/錠 |
ソラナックス (ヴィアトリス製薬) | ソラナックス0.4mg錠 | 先発薬 | 5.9円/錠 |
アルプラゾラム (共和薬品工業等) | アルプラゾラム錠0.4mg | 後発薬 | 5.7円/錠 |
メイラックス (Meiji Seikaファルマ) | メイラックス錠1mg | 先発薬 | 10.4円/錠 |
ロフラゼプ酸エチル (沢井製薬等) | ロフラゼプ酸エチル錠1mg | 後発薬 | 5.9円/錠 |
デパス (田辺三菱製薬) | デパス錠0.25mg | 先発薬 | 9.2円/錠 |
エチゾラム (ニプロ等) | エチゾラム錠0.25mg | 後発薬 | 5.9円/錠 |
リーゼ (田辺三菱製薬) | リーゼ錠5mg | 先発薬 | 6.4円/錠 |
クロチアゼパム (東和薬品等) | クロチアゼパム錠5mg | 後発薬 | 5.7円/錠 |
グランダキシン (持田製薬) | グランダキシン錠50 | 先発薬 | 9.1円/錠 |
トフィソパム (鶴原製薬等) | トフィソパム錠50mg | 後発薬 | 5.9円/錠 |
メレックス (アルフレッサファーマ) | メレックス錠0.5mg | 先発薬 | 5.9円/錠 |
セレナール (アルフレッサファーマ) | セレナール錠5 | 先発薬 | 5.7円/錠 |
コレミナール (沢井製薬) | コレミナール錠4mg | 先発薬 | 6.6円/錠 |
ベンゾジアゼピン系の抗不安薬は種類が豊富で、薬によって強さや持続時間が異なるため、症状に合わせて薬を選ぶことができます。
先発薬と後発薬では、薬価にあまり大きな差がない傾向にあります。
急性の発作を迅速に鎮静する効果がある「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬」は、一時的な治療としてが使用されるケースもあります。
ただし、依存するリスクがあるため長期的な使用は避けるべきです。
三環系抗うつ薬
三環系抗うつ薬は、脳内のセロトニン・ノルアドレナリンを活性化させることでうつ症状の改善を図る抗うつ薬です。不安の軽減やパニック発作の症状・頻発の軽減効果が期待できます。
薬名 | 販売名 | 先発薬/後発薬 | 薬価 |
---|---|---|---|
イミドール (田辺三菱製薬) | イミドール糖以錠(10) | 先発薬 | 9.8円/錠 |
トフラニール (アルフレッサファーマ) | トフラニール錠10mg | 先発薬 | 9.8円/錠 |
アナフラニール (アルフレッサファーマ) | アナフラニール錠10mg | 先発薬 | 9.6円/錠 |
スルモンチール (共和薬品工業) | スルモンチール錠10mg | 先発薬 | 6.4円/錠 |
アンプリット (第一三共) | アンプリット錠10mg | 先発薬 | 5.9円/錠 |
アミトリプチリン塩酸塩 (沢井製薬) | アミトリプチリン塩酸塩錠10mg | 先発薬 | 9.8円/錠 |
トリプタノール (日医工) | トリプタノール錠10 | 先発薬 | 9.8円/錠 |
ノリトレン (住友ファーマ) | ノリトレン錠10mg | 先発薬 | 5.7円/錠 |
プロチアデン (科研製薬) | プロチアデン錠25 | 先発薬 | 9円/錠 |
アモキサン (ファイザー) | アモキサンカプセル10mg | 先発薬 | 5.9円/錠 |
三環系抗うつ薬は、先発薬のみで後発薬がないため、後発薬で費用を抑えることはできません。また、保険適用外のため、費用が気になる方は注意が必要です。
モノアミン酸化酵素阻害薬(MAOIs)
モノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOIs)は、セロトニンやノルエピネフリンの分解を防ぎ、働きを増強することでうつ症状の改善を図る抗うつ薬です。
モノアミン酸化酵素阻害薬 (MAOIs)の特徴は、重度のパニック症状・標準的な治療法で回復しない症状に効果があることです。
ただし、長期服用後に急に中止すると離脱反応が生じる可能性があるため注意しなくてはなりません。
薬名 | 販売名 | 先発薬/後発薬 | 薬価 |
---|---|---|---|
エフピー (エフピー) | エフピーOD錠2.5 | 先発薬 | 260.9円/錠 |
セレギリン塩酸塩 (共和薬品工業等) | セレギリン塩酸塩錠2.5mg | 後発薬 | 135円/錠 |
アジレクト (武田薬品工業) | アジレクト錠1mg | 先発薬 | 945円/錠 |
エクフィナ (エーザイ) | エクフィナ錠50mg | 先発薬 | 867.9円/錠 |
イスコチン (アルフレッサファーマ) | イスコチン錠100mg | 先発薬 | 9.8円/錠 |
ネオイスコチン (アルフレッサファーマ) | ネオイスコチン錠100mg | 先発薬 | 5.8円/錠 |
MAOIsは他の薬と比べて薬価が高い傾向にあります。ただし、エフピーの後発薬であるセレギリン塩酸塩は費用を抑えることが可能です。
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パニック障害の薬の値段にまつわる疑問
ここからは、パニック障害の薬の値段にまつわる疑問へまとめて回答します。
- パニック障害の薬に保険は適用される?
- 薬の費用をおさえられる公的医療保険制度はある?
パニック障害の薬に保険は適用される?
パニック障害の治療をする場合、治療費のほとんどは健康保険が適用されます。治療薬のなかでは、セルトラリン・パロキセチンが保険適用されます。
具体的な医療費の目安について、健康保険の自己負担が3割の場合は次のとおりです。
- 初診:3,000円~3,500円
- 再診:2,000円~2,500円
- 薬代:1,000円~2,000円(2週間分での平均)
診察や薬の内容によって金額が変わりますが、1回の診療につき3,000円〜6,000円の範囲に納まります。
薬の費用をおさえられる公的医療保険制度はある?
パニック障害の治療費の自己負担を軽減する制度に「自立支援医療制度」があります。自立支援医療制度には精神通院医療・更生医療・育成医療の3種類があり、パニック障害は精神通院医療に該当します。
精神通院医療制度を利用すると、通院や薬の処方などの医療費の自己負担が原則1割となります。
ただし、世帯所得や「重度かつ継続」の該当有無によって月ごとの負担上限額が決まっているので、厚生労働省のホームページやお住まいの市町村で確認してください。
パニック障害の薬によくある質問
パニック障害の治療法としては、薬物療法がもっとも一般的で有効な治療法です。ここでは、薬物療法を始めるにあたってよくある質問をまとめてご紹介します。
- 薬を服用する際は医師に相談するべき?
- 市販薬と医師の処方薬はどちらの方が良い?
- パニック障害の薬に副作用はある?
薬を服用する際は医師に相談するべき?
パニック障害の薬を服用する際は、医師の診断を受けたうえで服用するようにしましょう。
パニック障害は薬を正しく服用することで症状を緩和・改善することができます。知識なく、用量を守らず薬を服用した場合、逆に症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
市販薬を服用する際も同様に、医師に相談したうえで服用することをおすすめします。
本メディア「ぱにらぼ」の監修を務める新見先生の「新見正則医院」では、パニック障害の症状をヒアリングしたうえで、適切な処方が受けられます。まだ専門の主治医が決まっていない方は、この機会に一度ご受診ください。
また、下の記事ではパニック障害の薬を一覧にまとめて紹介しているので、あわせて参考にしてください。
市販薬と医師の処方薬はどちらの方が良い?
薬を服用する際に市販薬と医師の処方薬で迷っている場合は、医師の処方薬を服用することをおすすめします。
医師の処方薬は、医師が診察をして患者の体質や症状に合わせて薬を選定し処方しているため、市販薬と比べて高い効果が期待できます。
薬局やドラッグストアで購入できる市販薬は特定の人に向けて作られたものではないので、効果は弱い傾向です。また、依存性や耐性が生じて薬の効果が薄まり、逆に症状が悪化するリスクも考えられます。
そのため、パニック障害の治療は病院で受診をしたうえで医師の処方薬を服用するのが賢明です。パニック障害の主要な処方薬を詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
パニック障害の薬に副作用はある?
パニック障害の薬物療法は、一般的に抗うつ剤と抗不安剤を組み合わせて行われます。抗うつ剤と抗不安剤のそれぞれの副作用は以下のとおりです。
- 抗うつ剤:のどの渇き、便秘、めまい、眠気、吐き気など
- 抗不安剤:眠気、ふらつき、記憶障害、依存性など
副作用は、服用を続けていくうちにだんだん慣れてきて軽減されていくことが多いため、無理のない程度に服用を続けてください。薬の副作用についてより詳しく知りたい方は、下の記事を参考にしてください。
→ パニック障害の薬に副作用はある?症状例や服用時の注意点も紹介
まとめ
本記事では、パニック障害に効く主な薬の値段・相場について解説しました。パニック障害の治療で使用されることの多いパキシルなどは後発薬も出ており、先発薬と比べて半分ほどの値段で購入できます。
パニック障害は長期にわたる治療や薬の服用が必要です。医療費の面で治療を続けられるか不安な方・できるだけ医療費を抑えたい方は後発薬を利用することをおすすめします。
また、保険適用や自立支援医療制度など医療費を抑える制度もありますので活用しましょう。本記事があなたのお役に立てることを願っております。
なお、周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。
「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。
「いきなりコミュニティに入るのはちょっと気が引ける…」と不安な方は、自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画をご覧ください。
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