この記事では目安や早めるポイントも交え、パニック障害の治療期間を解説します。
パニック障害の治療にはどのくらいの期間が必要なんだろう?
仕事を続けながらでも治療できるのかな…
パニック障害に悩む方のなかには「治療期間はどれくらいなのか」ということに疑問や不安を感じている方も多いですよね。とくに仕事をしている方であれば「治療と仕事の両立をどうしていくべきなのか」という悩みもあるでしょう。
パニック障害の治療には決して短くない期間がかかります。しかし、パニック障害は再発しやすいため、時間をかけてゆっくり治していくことが大切です。
そこで、本記事ではパニック障害の治療期間をわかりやすく解説します。仕事と治療を両立する方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- パニック障害の治療期間は6ヶ月〜2年かかる
- パニック障害には3つの治療段階がある
- 仕事と治療の両立はできる
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なお、パニック障害になる原因を知りたい人は、下の動画もあわせてご覧ください。
パニック障害の治療期間の目安:6ヶ月〜2年
パニック障害の治療期間は、6ヶ月から2年程度が一般的です。治療期間には個人差があり、症状の重症度や併存疾患の有無、治療への反応性などによって変動します。
軽症の場合は半年程度で改善が見られることもありますが、複雑な要因が絡む場合は2年以上かかることもあります。そのため、パニック障害の治療には、長期的な視点で取り組むことが重要です。
治療期間に影響を与える主な要因には次のようなものがあげられます。
- 症状の重症度
- 発症からの期間
- 併存疾患(うつ病など)の有無
- ストレス環境
- 治療への取り組み姿勢
- サポート体制の充実度
なお、下の記事ではパニック障害の治療法を解説しているので、あわせて参考にしてください。
【段階別】パニック障害の治療期間
ここからは、次の段階別にパニック障害の治療期間を解説します。
- 急性期
- 維持療法期
- 治療終結期
各段階の特徴と目標を理解することで、より効果的な治療を進められます。
急性期
急性期は症状が最も激しい時期のことです。急性期では、パニック発作の頻度や強度を減らすことが主な目標となります。
薬物療法や認知行動療法などの心理療法が積極的に行われ、症状の急速な改善を目指します。急性期の期間は個人差がありますが、数週間から数ヶ月程度続くのが一般的です。
急性期は、十分な休養と専門的なケアが特に重要です。
維持療法期
維持療法期は急性期の症状が落ち着き始め、徐々に日常生活への適応を図る時期のことです。維持療法期では、パニック発作の頻度が減少し、不安症状も和らいできます。
治療の焦点は、残存する症状の管理と日常生活や仕事への段階的な復帰に移ります。認知行動療法を通じて不安への対処スキルを強化し、自信を取り戻していく過程が重要です。
維持療法期の期間は個人によって異なりますが、数ヶ月から1年程度続くことが一般的です。
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治療終結期
治療終結期は、症状が安定し、日常生活にほぼ支障がなくなった状態のことです。治療終結期の主な目標は、達成した改善状態を維持し、再発を予防することです。
定期的な通院を続けながら、薬物療法の調整や心理療法のフォローアップを行います。同時に、ストレス管理技法の実践や健康的な生活習慣の維持など、自己管理スキルの向上に取り組みます。
治療終結期は半年から1年以上続くことがあり、長期的な視点での取り組みが重要です。
パニック障害の治療と仕事を両立するには
パニック障害に悩む方のなかには、治療中の仕事との両立に不安を感じている方もいますよね。ただ、パニック障害の治療中に仕事を続けることは、不可能ではありません。
症状の状態にもよりますが、仕事を通じて社会とのつながりを維持し、自己効力感を高めることが回復を促進する場合があります。仕事と治療の両立には次のようなメリットがあります。
- 日常生活のリズム維持
- 社会的つながりの確保
- 自己肯定感の向上
- 経済的安定の確保
- 回復へのモチベーション維持
ただし、無理をせずに医師と相談しながら段階的に職場復帰を進めることが重要です。
職場での対応と配慮
パニック障害の治療中は、職場での適切な対応と配慮が必要です。まず、上司や人事部門に状況を説明し、必要な配慮について相談することが大切です。
具体的な配慮の例としては、一時的な業務量の調整、ストレスの少ない業務への配置転換、休憩時間の確保などが挙げられます。また、フレックスタイム制の活用や、短時間勤務からの段階的な職場復帰など、個々の状況に応じた対応を検討することが効果的です。
産業医や産業保健スタッフがいる場合は、彼らのサポートを受けることも有効です。
仕事中に出たパニック発作への対処法
仕事中にパニック発作が起きた場合、まず落ち着ける場所に移動することが重要です。トイレや休憩室など、プライバシーが確保できる場所を事前に確認しておきましょう。
そこで深呼吸や筋弛緩法などの対処法を実践します。具体的な対処法としては、次のようなものが挙げられます。
- ゆっくりと腹式呼吸を行う(4秒吸って、4秒止めて、4秒吐く)
- 「今は安全」「これは一時的」と自己暗示をかける
- 五感を使って現実に意識を向ける(例:周りの5つの物を見る、4つの音を聞く、など)
- 水を飲む、または顔を冷やす
上記の方法を試しても症状が収まらない場合は、上司や同僚に助けを求めることも検討しましょう。日頃から信頼できる同僚に状況を説明し、サポートを依頼しておくことも有効です。
なお、下の記事では仕事中にパニック障害が出た時の対処法を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ 仕事中にパニック障害が出た時の対処法!原因や予防法も紹介
パニック障害の治療を効率化するポイント
パニック障害の治療を効率化するには、次の5つが重要です。
- 定期的な通院:症状が改善しても、医師の指示なく治療を中断せず、定期的に通院することが再発予防の鍵となります。
- 生活習慣の改善:十分な睡眠、バランスの取れた食事、適度な運動は、メンタルヘルスの維持に不可欠です。
- ストレス管理技法の習得:認知行動療法で学んだストレス管理技法を日常生活に取り入れ、継続的に実践することが重要です。
- サポートネットワークの構築:家族や友人、同僚など、信頼できる人々のサポートを得ることで、治療継続のモチベーションを維持しやすくなります。
- 再発のサインに注意:症状の再燃を示す早期警告サイン(睡眠障害、食欲低下など)に気づいたら、すぐに主治医に相談しましょう。
上記5つを意識しつつ、何か問題があれば医師に相談するようにしましょう。
パニック障害の治療によくある質問
最後に、パニック障害にまつわるよくある質問へまとめて回答します。
- パニック障害が起こる原因は?
- 症状が出た時はどうすればいい?
- 市販薬が効かない時はどうしたらいい?
- パニック障害は完治するの?
パニック障害が起こる原因は?
パニック障害の正確な原因は完全には解明されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。
- 遺伝的要因
- 脳内の神経伝達物質の不均衡
- ストレスフルな生活経験
- 性格傾向
- 身体疾患
パニック障害は、家族に症状を経験した人がいる場合、発症リスクが高まると言われています。とくに、不安や心配性の傾向が強い人に多いとされています。
また、セロトニンやノルアドレナリンなどの脳内の神経伝達物質のバランスが崩れたり、長期的なストレスが引き金となることも少なくありません。
上記の要因が複雑に絡み合って発症すると考えられています。パニック障害で不安になる原因を詳しく知りたい人は、下の動画も参考にしてください。
症状が出た時はどうすればいい?
パニック発作の症状が出た時の対処法は以下の通りです。
- 深呼吸を行う
- 「今は安全」と自己暗示をかける
- 五感を使って現実に意識を向ける
- 筋弛緩法を実践
- 水を飲む
深呼吸は、パニック障害における効果的な対処法のひとつです。ゆっくりと深く呼吸することで、身体の緊張を和らげることができます。
また、水を飲むことで、呼吸のリズムを整えやすくなります。他にも、周囲の物を数えるなど五感を使って現実に意識を向けたり、「今は安全」と自己暗示をかけることもおすすめです。
上記の方法を試しても症状が収まらない場合は、医療機関の受診を検討してください。なお、下の記事ではパニック障害の人がやってはいけないことを紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害の人がやってはいけないこと!避けるべきものも紹介
市販薬が効かない時はどうしたらいい?
市販薬がパニック障害の症状に効果がない場合は、精神科や心療内科の専門医を受診し、適切な診断と治療を受けることが重要です。
その上で、SSRIなどの抗うつ薬や、ベンゾジアゼピン系抗不安薬など、症状に応じた適切な薬物療法を医師と相談しながら開始します。市販薬は医師の処方する薬よりも効果が弱い傾向にあります。
そのため、まずは医師に相談し薬を処方してもらうようにしましょう。なお、下の記事ではパニック障害の市販薬を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害に効果的な市販薬まとめ!服用時の注意点も紹介【症状別】
急性の発作を迅速に鎮静する効果がある「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬」は、一時的な治療としてが使用されるケースもあります。
ただし、依存するリスクがあるため長期的な使用は避けるべきです。
パニック障害は完治するの?
パニック障害は適切な治療を受けることで、多くの場合、症状の大幅な改善や寛解(症状がほとんどなくなった状態)が期待できます。ただし、「完治」という言葉の定義は難しく、むしろ「長期的な管理」という考え方が一般的です。
治療により症状が改善し、日常生活に支障がなくなった状態を「寛解」と呼びます。寛解状態に達した後も、再発のリスクは存在するため、継続的な自己管理や定期的な医療機関の受診が推奨されます。
多くの方は適切な治療と自己管理を継続することで、パニック障害と上手く付き合いながら、充実した生活を送ることができるようになります。完全な症状の消失よりも、症状とうまく付き合いながら生活の質を向上させることが現実的です。
まとめ
パニック障害の治療期間は個人差が大きく、6ヶ月から2年程度かかることが一般的です。多くの場合、仕事を続けながら治療を受けることが可能であり、むしろ推奨されます。
治療と仕事の両立には、職場での適切な対応や配慮、効果的なストレス管理技法の習得が重要です。専門家のサポートを受けながら、薬物療法や認知行動療法などの治療に取り組むことで、症状の改善と再発予防につながります。
パニック障害は治らない病気ではありません。そのため、諦めずに治療に取り組んでいきましょう。
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