この記事では対処法も交え、たまに急に息苦しくなる原因を解説します。
たまに急に息苦しくなるのは何かの病気？
たまに急に息苦しくなるのはなぜだろう…
急に息が苦しくなるのを解消する方法はある？
たまに急に息苦しくなると、何かの病気ではないかと不安になりますよね。なかには、予期せぬタイミングで息苦しさに襲われ「このまま倒れてしまうのではないか」という恐怖に怯えた経験をした方もいるでしょう。
結論、たまに急に息苦しくなる症状には、何かしらの病が隠れている可能性があります。そのため、自身の症状が何からくるものなのか原因を明確にし、適切な対処をすることが重要です。
そこで、本記事ではたまに急に息苦しくなる症状から考えられる病を紹介します。あわせて、たまに急に息苦しくなる原因を、対処法も交え解説するのでぜひ参考にしてください。
- たまに急に息苦しくなるのはパニック障害や気管支喘息の可能性がある
- 息苦しくなったら深呼吸をし、呼吸しやすい楽な姿勢をとる
- 急に息苦しくなるのを改善するには、早めに病院に行くことが大切
たまに急に息苦しくなるのは栄養不足が原因？
日々の仕事で蓄積されるストレスや生活習慣の乱れなど、たまに急に息苦しくなる原因は日常生活のいたるところに潜んでいます。
ただ、生活習慣を見直そうにもどうすればいいのか、イメージが湧かない方は多いですよね。
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たまに急に息苦しくなるのは何かの病？
さっそく、急に息苦しくなるという症状から考えられる病気を、5つにまとめて紹介します。
パニック障害
パニック障害は、突然の激しい不安や恐怖とともに、息苦しさを引き起こす病気です。予期せぬタイミングで発作が起こり、手足の震えや動悸、息苦しさなどの身体症状を伴います。
発症の原因は、ストレスによって脳の扁桃核の機能が変化し、自律神経のバランスが崩れることだと考えられています。電車や人混みなど、特定の状況で症状が現れるケースが多く、早期の対処が必要です。
治療法は、抗不安薬や抗うつ薬を用いる薬物療法と、認知行動療法といった心理療法があります。薬物療法と心理療法を併用すると、治療効果が高くなるとされています。
なお、パニック障害の特徴や根本的な発症原因をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。
過換気症候群
過換気症候群は、精神的不安や極度の緊張などによって過呼吸になる状態のことです。深く速い呼吸によって血中の二酸化炭素が減少し、めまいや手足のしびれ、胸の痛みなどを引き起こします。
過換気症候群の原因は、強いストレスや不安、パニック状態などです。たとえば、プレゼンテーションや重要な面接前に症状が現れやすいとされています。
対処法としては、気持ちを落ち着かせ、リラックスすることが大切です。呼吸を整えるために、ゆっくりと時間をかけて息を吸って吐くようにします。
治療法には、抗不安薬を投与するケースもあり、病院の指示に従って対処することが重要です。
心疾患
心疾患は、先天性の心臓病、心筋や心膜の病気などを総称したものを指します。特徴は、胸の圧迫感や痛み、呼吸困難、めまいなどの症状が現れることです。
発症する原因は、動脈硬化や高血圧、心臓弁の異常、不整脈などさまざまです。とくに、年齢や生活習慣、遺伝的要因などが大きく影響します。
心疾患の治療は、生活習慣の改善や薬物療法、手術など症状や原因に応じて異なります。胸の圧迫感や呼吸困難の症状が現れたら、すぐに医療機関を受診し正確な診断を受けましょう。
気管支喘息
気管支喘息は、気道の慢性的な炎症によって引き起こされる呼吸器の病気です。咳や喘鳴（ぜんめい）、胸の締め付け感、息苦しさなどの症状が現れます。
日本では、子どもの8〜14％、大人の9〜10％が発症するとされている病気です。原因は、ダニやハウスダストなどのアレルギー、ストレス、大気汚染などによる気道の炎症とされています。
対処法としては、吸入薬の使用やきっかけとなる要因の回避などが挙げられます。また、気管支喘息の治療では、吸入ステロイド薬、気管支拡張薬などを服用するのが一般的です。
慢性閉塞性肺疾患（COPD）
慢性閉塞性肺疾患（COPD）は、呼吸器の慢性疾患です。呼吸困難や咳、痰などが症状として挙げられます。
原因は、長期の喫煙や有害な物質によって、肺が炎症を起こすことです。喫煙者に多く見られ、喫煙者の15〜20％がCOPDを発症すると考えられています。
COPDを発症すると階段を上る際や軽い運動をするだけでも、息切れを感じることがあるのです。治療としては、まず禁煙が基本となります。
その上で、症状の進行を遅らせるために、気管支拡張薬や吸入ステロイド薬などの薬物療法を行うことが一般的です。
たまに急に息苦しくなる3つの原因
急に息苦しくなる症状から考えられる病気を紹介しましたが、実のところ他の原因により息苦しさが起きている場合もあります。ここからは、たまに急に息苦しくなる原因を、3つにまとめて紹介します。
原因1：ストレスによる自律神経の乱れ
たまに急に息苦しくなる原因として、ストレスによる自律神経の乱れが考えられます。
自律神経は、身体の無意識的な調整を司る神経系であり、交感神経と副交感神経の2つがあります。この2つのバランスが崩れると、呼吸や心拍に影響を与えることがあるのです。
とくにストレスは、交感神経を過剰に活性化させ、心拍数や呼吸数を増加させます。たとえば、仕事や人間関係のプレッシャーによって、突然息苦しさを感じる方もいるでしょう。
このように、慢性的なストレスは自律神経の乱れを招き、呼吸に直接影響を与える可能性があるのです。悪化すると病気に発展することがあるため、なるべく早急な対処が必要です。
原因2：過緊張によるもの
過緊張は、息苦しさを引き起こす要因のひとつです。緊張状態が続くと、呼吸のリズムが乱れて胸部や肩の筋肉が硬直します。
筋肉が硬直することで呼吸が浅くなり、十分な酸素を取り込めなくなるために息苦しさを感じるのです。ストレスがかかりやすい状況では、過緊張によって「息が詰まる」「胸が締め付けられる」といった感覚を覚えることがあります。
精神的な緊張は、身体的な反応を介して呼吸を妨げ、息苦しさを引き起こす原因となるのです。
なお、下の記事では緊張による震えを止める方法を解説しているので、あわせて参考にしてください。
原因3：更年期障害
たまに急に息苦しくなるときは、更年期障害の可能性があります。更年期障害は、主に女性に現れる身体的・精神的な変化で、ホルモンバランスの変化が呼吸に影響を及ぼすケースがあるのです。
更年期に起こる女性ホルモン「エストロゲン」の急激な減少は、自律神経の調節機能を乱します。自律神経は呼吸リズムや血管収縮をコントロールするため、バランスが崩れると動悸や息苦しさが生じやすくなるのです。
たとえば、会議での発表といった緊張しやすい場面で、突然胸が締め付けられるような息苦しさを感じることがあります。
更年期障害による自律神経の乱れは、心臓や肺に異常がなくても息苦しさを引き起こします。症状が続いたら、婦人科や心療内科を受診しましょう。
たまに急に息苦しくなったときの4つの対処法
ここからは、たまに急に息苦しくなったときの対処法を、4つにまとめて紹介します。
対処法1：ゆっくり深呼吸をする
深呼吸は、息苦しさを和らげるのに効果的な方法のひとつです。浅く速い呼吸が続くと血液中の二酸化炭素濃度が低下し、血管収縮や酸素運搬効率の悪化を招き、息苦しさを感じます。
そのため、意識的に深くゆっくり呼吸することで、息苦しさが軽減することが可能です。鼻から3秒かけてゆっくり息を吸い、口から3秒かけてゆっくり息を吐く呼吸法を実践してみましょう。
実際に、下の口コミのように息苦しさを感じた際に、深呼吸を実践している方がいます。
精神的に過呼吸の状態になると言う場合は、落ち着いて呼吸をする事ですが、息苦しいからと言って、息を吸うだけでは余計苦しくなるだけです。
引用:Yahoo!知恵袋
最後までしっかり息を吐き切って下さい。呼吸で大切なのは、吸う事より吐く事です。
意識的に息を止めた場合、限界を迎えまずする事は、息を吸うのではなく、吐く事ですよね。意識的に体が解っているからこその行動です。
ですので、今度苦しくなったら、息を吸うのではなく最後まで吐ききってから、息を吸って下さい。
基本は深呼吸のやり方で構いません。
呼吸のリズムを意識的にコントロールすることは、自律神経のバランスを整える効果があります。そのため、息苦しさを感じた際に、すぐに実践できるセルフケアとして有効です。
対処法2：楽な姿勢をとる
息苦しさを感じたときは、楽に感じる姿勢をとりましょう。立っているときは立ち止まり、可能であれば椅子に座ってください。
机に手を置いて、前かがみになるような姿勢をとると呼吸が楽にできるようになります。机がないときは、両手を膝につきましょう。
また、座る場所がないときは、壁や柱に寄りかかって身体を支えるのがおすすめです。たとえば、前かがみになったり、肩の力を抜いたりすることで呼吸を楽にできます。
急な息苦しさを感じた際には、呼吸に集中し、身体に余分な力が入らない姿勢にすることが大切です。
対処法3：周囲に助けを求める
息苦しくて自分だけで対処するのは難しいと感じたら、周囲に助けを求めることも重要です。1人で対処しようとすると、かえって症状が悪化する危険性があります。
他者に協力してもらうことで精神的な安定が得られ、迅速に対処できるのです。症状が続くときや、強い不安を感じるときは、近くにいる人に状況を伝えサポートを求めましょう。
たとえば、水を持ってきてもらったり、落ち着くための空間を確保してもらったりすることで精神的な安心感を得られます。息苦しくなったら我慢せず、速やかにサポートを求めるのが賢明です。
対処法4：身体の緊張を和らげる
身体の緊張を和らげることは、息苦しさを改善するのに効果的です。肩や胸の筋肉がこわばると、肺が十分に膨らまず酸素を吸い込めなくなります。
その結果、身体はより多くの酸素を必要とし、息苦しさを感じることがあるのです。漸進的筋弛緩法や自律訓練法などのリラクゼーション技法を実践することで、身体のリラックス反応を促せます。
具体的な方法は次のとおりです。
- 漸進的筋弛緩法：身体の各部位の筋肉に10秒間力を入れ、その後15〜20秒かけてゆっくりと力を抜く。
- 自律訓練法：「両手が温かい」「足が重い」などを感じながら、静かに呼吸を整える。
これらの方法によって心身の緊張を解き、呼吸を整えられます。呼吸が浅くなってきたと感じたら、リラクゼーション技法を試してみましょう。
たまに生じる息苦しさをなくす改善法3つ
ここからは、たまに生じる息苦しさをなくす改善法を、3つにまとめて紹介します。
改善法1：早めに病院を受診して治療を行う
息苦しさが続くときは、速やかに病院で診察を受けましょう。呼吸困難が繰り返し起こるときは、心疾患や不安障害などのサインかもしれません。
放置すると症状が悪化するリスクがあります。そのため、まずは呼吸器内科を受診しましょう。異常が見つからなければ、精神科や心療内科、婦人科などを検討することをおすすめします。
自分だけで原因を判断するのは難しいため、医師と相談してから決めることが賢明です。実際に、下の口コミのように息苦しさを感じたら、早めに病院を受診するのが良いと考えている方も多くいます。
呼吸器科を受診してすべて先生にお任せすれば良いでしょう。
引用:Yahoo!知恵袋
検査の必要性も診察してみないと分からないので、今の段階で「呼吸器科を受診するか、アレルギー検査をするか」の二択に悩む必要はないでしょう。
医師が必要があれば保険で検査をしてもらえますし、アレルギーの検査だけしたところで素人がその結果を見ても症状との関連性は分かりませんから。
症状の原因を特定するには、初期の段階で病院を受診することが大切です。医師の指導のもと、それぞれの状態に合わせた治療計画を立てることで、改善を目指せます。早期の発見・治療が、その後の回復を左右するのです。
改善法2：呼吸筋ストレッチを行う
急に息苦しくなるのを改善するには、呼吸筋ストレッチをしましょう。呼吸筋ストレッチとは、肩や胸、背中などの筋肉をストレッチすることを指します。
呼吸に関わる筋肉が硬くなると、肺の拡張が制限され息苦しさを感じやすくなります。そのため、ストレッチをして呼吸機能を高めるのです。
- 肩：息を吸いながら肩を上げ、吐きながら肩を後ろに回す。
- 胸：後ろで手を軽く組み、ゆっくり息を吸う。吐きながら、肩甲骨を寄せて胸を開き、腕を斜め下に伸ばす。
- 背中：膝を曲げ、胸の前で手を組む。ゆっくり息を吸いながら腕を前に伸ばし、吐きながら腕を元に戻す。
それぞれのストレッチを20〜30秒間、1日3回ずつ行いましょう。就寝前や仕事の合間に実践することで、息苦しさの改善につながります。
改善法3：生活リズムを整える
たまに生じる息苦しさをなくすには、生活リズムを整えることが重要です。規則正しい生活は、ストレスの軽減につながります。
ストレスは呼吸を浅くさせ、息苦しさを感じさせる原因です。睡眠時間の確保やバランスの取れた食事など、規則正しい生活を送ることで、心身のリラックスが促進されるのです。とくに、次のことを意識するようにしましょう。
- 6時間以上の睡眠をとる
- 1週間で60分以上の運動をする
- 栄養バランスの取れた食事をとる
- ストレス管理をする
一気に全てのことを始めなくてもいいので、自分に合うものから試してみることがおすすめです。生活リズムを整えることでストレスが和らぎ、息苦しくなる頻度を減らすことができます。
まとめ
たまに急に息苦しくなる症状は、パニック障害や過換気症候群などの病気が隠れている可能性があります。そのため、症状が続く場合には、一度病院を受診するようにしましょう。
また、たまに急に息苦しくなるのは、ストレスによる自律神経の乱れや過緊張なども原因として挙げられます。生活リズムを整えたり、呼吸筋ストレッチをしたりすることで、根本的な改善を目指すことが賢明です。
原因を特定し適切な対処法を実践することで、息苦しさを解消し、健康的な生活を取り戻していきましょう。本記事があなたのお役に立てることを願っております。
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