この記事では実際の効き目や体験談も交え、不安障害に開き直りは効果的なのか解説します。
- 不安障害には自己受容型の開き直りがおすすめ
- 自己否定や問題と向き合わない開き直りは病に悪影響を起こす
- 真面目な人と完璧主義な人は開き直りを習得すると生きやすくなる
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不安障害に開き直りは効果的
結論、開き直りは不安障害に効果的といえます。開き直ることで柔軟な考え方ができるようになり、ネガティブな思考から解放されるためです。
ここでいう開き直りは、不安や失敗を否定せず、あるがままに受け入れることを指します。
不安障害の方は、コントロールできない不確実なことや、完璧主義に悩まされることがあります。翌日の会議や発作の不安など、開き直ることで悩みや不安から距離を取れるようになれば、過剰に反応せずに済むでしょう。
不安はなくそうとするほど逆効果
前提として、不安はなくそうとするほどかえって強めてしまうケースが多いです。不安をなくそうとする焦りが交感神経を優位にし、不安や恐怖を一層強めてしまうためです。
不安障害の方は、本来心配しなくてもよいことに対し、心と体が過剰に反応してしまう特徴があります。脳が「誤作動」し、体が緊張し、動悸が起き、実際に不安が高まるのです。
そもそも不安は、誰もが経験する心配や困惑の感情です。脅威やストレスなどの危険を回避したり、撃退したりするために、心臓や筋肉などの血流量を増やします。
「不安をなくそうとする」思いがかえって症状を強め、不安障害を悪化させてしまうのです。
万能な解決策<対処法の1つ
開き直りは万能な解決策ではなく、あくまで不安障害に対する対処法の1つです。
不安障害は人によって症状や程度が異なるため、開き直りに向き不向きがあるためです。不安に感じる内容も人それぞれ。すべての方に万能な解決策が存在しているわけでもありません。
将来の不安や現在の悩みなど、生きていくうえで不安がなくなることはないでしょう。そのため、自分のなかに折り合いをつけ、不安と向き合っていくことが必要になるのです。
不安障害に対する対処法は、ほかに薬物療法や精神療法(呼吸法や漸進性筋弛緩法など)があります。誰にでも適応する解決策ではなく、性格や環境を省みて、効果的な対処法を1つだけでも見つけることが必要です。
開き直り方にはコツがある
不安障害の克服には、ポジティブな考えや行動を呼び込む開き直り方が必要です。不安を受け入れ、乗り越えるためには、現状を変えるエネルギーが必要であるためです。
開き直りは楽になりますが、ただ開き直っただけでは一時しのぎや「逃げ」にしかなりません。誤った開き直りは症状の悪化だけでなく、人間関係を悪くする可能性もあります。
真面目な人ほど「無責任・無計画」にも思える開き直りには、抵抗があるでしょう。しかしよい開き直りはただの諦めではなく、自分を受け入れ、いい結果を生むためのステップなのです。
不安を和らげ、症状を悪化させない開き直り方のコツは、記事の後半でくわしく解説しています。
開き直りが不安障害に効果的な理由
ここからは、開き直りが不安障害に効果的な理由を、2つにまとめて解説します。
理由1:極端な考えを緩和しやすくなる
極端な考えを緩和しやすくなる点で、開き直りは不安障害に効果的といえます。実際に、極端な考えを緩和した不安障害の方からは、次のような口コミが挙げられています。
久々に不安感が高まってます。
引用:nicot+
鉄サプリ飲み始めて調子が良い!
と喜んでいた矢先です。
ただ以前のような焦り、落ち込みは無くて
「今、排卵期だしな」
「今週コロナで1人欠勤していて忙しかったからな」
「少し寝不足かな」
「ストレス溜まって無いかな」
と自分を見つめ直せるようになってきました。
「不安なんだもの、仕方ないじゃん。」
と開き直ってみたり
厚生労働省の「こころの耳働く人のメンタルヘルス・ポータルサイト」でも「自分の考え方やクセを把握し、考えが偏らないよう意識すること」が極端な思考の対策に有効だと述べられています。不安障害を抱えている方の根本には、思考のクセや極端な考え方をする傾向があるためです。
現状を受け入れられると、「白か黒」「絶対に〇〇しなくては」などの極端な考えを緩和しやすくなります。「失敗したら終わりだ」「成功か失敗か」の極端な考えが、不安障害の特徴です。
具体的には「大丈夫。どうにかなる」、「〇〇はできたから、ダメじゃない」と思考を変えます。極端な考え方をしないためには、否定的な面に目を向けず、現状を認めることが大切です。
理由2:責めすぎる気性の改善につながる
誰も悪者にしない開き直りはストレスを弱め、責めすぎる気性の改善につながります。開き直りには過度な他責や自己批判から解放し、心の負担を軽減してくれる効果があるためです。
責めすぎる気性は、完璧主義や優しい性格から来るものです。「不安になるのは仕方ない、むしろ頑張っている証拠」と受け止められるようになると、回復が早まる方もいます。
失敗をしたとしても、気に病まず「誰にでもミスはある」と考えるようにしましょう。不安や失敗を否定せず受け入れることが、前向きな考えを導き、責めすぎる気性を改善してくれます。
不安障害に逆効果となる「開き直り」のNG例
ここからは不安障害に逆効果となる「開き直り」のNG例を、4つにまとめて解説します。
NG例1:感情を押し込めるタイプの開き直り
感情を押し込めるタイプの開き直りは、不安障害に逆効果です。なぜなら、自己の考えや感情の「否定」につながるためです。
自分の心を否定しているだけにすぎず、むしろ抑圧につながりかねません。一時的に不安を取り除いたとしても、反動により、かえって不安が強くなるケースもあるでしょう。
素直に感じる心を歪めてしまうと、自分の本音や本当の感情が分からなくなってしまうリスクがあります。
感情は、自分の心を知るセンサーのようなものです。自分の考えや、感情を認めない開き直りは自己の存在否定につながり、不安障害には危険な思考といえます。
NG例2:現実逃避型の開き直り
現実逃避型の後ろ向きな開き直りは、不安障害に逆効果な例の1つです。不安を直視せず放置することで、問題は解決されず、不安障害の回復が遠のいてしまうためです。
「もう全部どうでもいいや」「どうせ治らないし」などの感情は、「投げやり」な開き直りに該当します。長期的な視点で見た場合も、都合の悪い出来事から逃げる癖がつき、不安障害の回復にも支障をきたしてしまうでしょう。
逃げても問題は解決せず、先延ばしになってしまうだけです。壁にぶつかった場合は、物事について考えなおす絶好の機会ともいえます。
不安障害を克服するためには、問題から逃げるような開き直りをしないことが大切です。
NG例3:無理やり自分を鼓舞する開き直り
無理やり大丈夫だと鼓舞する開き直りも、不安障害には逆効果です。不安に対し見ないふりして虚勢を張るだけで、原因は解決していないためです。
対処としては一見よさそうに見えますが、無理に振る舞うことで、かえって心が疲れてしまいます。
コップに水を注ぎ続ければ溢れるように、溜まったストレスもいつか限界を迎えてしまうでしょう。
自然に自分を鼓舞できればいいのですが、無理やりでは心に歪みが生じます。過去に不安を乗り越えた経験があれば、自分を励ます方法も見出だせるはずです。
上手に苦しみや不安に向き合えると、無理せず自分を認めてあげられるようになりますよ。
NG例4:他人を攻撃する開き直り
不安障害の方におすすめできない開き直りは、他人に攻撃的になるタイプのものです。他人を攻撃することで人間関係の悪化を招きやすく、孤立してしまったり、強い不安感につながったりするためです。
「どうせ誰もわかってくれない」「好きにさせてくれ!」といった開き直りは、他人を拒絶し、敵意を向けているのと同じです。相手はあなたを刺激しないために去っていく、もしくは敵意を向けてくるでしょう。
攻撃的になる考えを改め、開き直りの方法を変える必要があります。
不安や自分の感情と向き合うには、大きなエネルギーが必要です。無理に1人で解決しようとせず、医師やカウンセラーなど専門家の力を借りましょう。
不安障害に効果的な開き直り方のコツ
不安障害の方が開き直る際は「否定せずに不安を受け止めつつ少しの距離をとる態度」を意識しましょう。
具体的には次のように言い聞かせることで、不安障害の症状緩和につながります。
- 「不安になってきたけど、大丈夫。これでいい」
- 「考えすぎると気になるから、あまり考えないようにしよう」
上記の言い聞かせるは継続しつつ、習慣化できるのがベストです。ロンドン大学の健康心理学者であるフィリッパ・ラリー博士によると、習慣化には18日から254日の範囲が必要だと言われています。
焦らず毎日続けることを意識していれば、無意識に言い聞かせられるようになりますよ。
開き直りはこんな不安障害の方におすすめ
開き直りが不安障害に効果的とはいえ、なかには開き直りに躊躇を覚える人もいますよね。
そこでここからは開き直りがおすすめな不安障害の方の特徴を、2つにまとめて解説します。
真面目な方
真面目な方ほど、不安障害への開き直りは効果的です。真面目な方は「適当」や「程よく」と言った加減がわからず、物事を受け流せずに自分を苦しめてしまうためです。
真面目さは誠実で実直、真摯に行動できるところが長所です。しかし何かよくないことがあると、自分に原因があると考え、欠点探しをしてしまう場合があります。
実際に、ネット上の口コミでは開き直ることに悩んでいる方も多くいます。
「開き直れないというのはそれだけ質問者さんに
引用:Yahoo!知恵袋
責任感が生まれ周りとの信頼関係ができたから
ではないでしょうか。
責任感が強くなれば開き直る訳にはいかないし、
周りから信頼されてくると開き直れないですよね。
今はそれだけの立場に置かれているというのが
昔のようにはなれない理由ではないでしょうか。
嫌いなヤツとも結局仕事ではうまくやるしかなく、
辞めるわけにもいかない立場になったんですよ。
質問者さん自身が気付かないうちに
いつの間にか「プロ」になったんでしょうね。
もうこうなってしまったからにはこの悩みを前向きに捉えて
それこそ「開き直って」やりがいに変えていくべきでしょうね。
補足確認しました。
思いっきり開き直って下さい。
もちろん、いい意味での開き直りで。」
具体的には下のように考えると、真面目な方も開き直りやすくなります。
- 失敗から学べることがある
- コントロールできないことは考えても仕方がない
- 「人は人」
- 「次に活かそう」
勤勉でまっすぐな性格が自分を苦しめてしまうことがあるため、開き直りで心のバランスを保ちましょう。
完璧主義の気性がある方
完璧主義の気性がある不安障害の方にも、開き直りはおすすめです。自分を許し、不十分さを受け入れることで前進しやすくなるためです。
もちろん慎重になることは大切ですが、失敗を恐れすぎた必要以上の不安には、意味がありません。
余計に心が乱れるだけで、上手く行くものも行かなくなってしまいます。「完璧であること」にこだわらず、図太くなる開き直りが、病を好転させるきっかけになります。
具体的には下のように考えるといいでしょう。
- 「失敗しても大丈夫」
- 「できない自分を認めよう」
- 「そんなこともあるよね」
- 「これが最善の結果だった」
開き直りで「完璧でないこと」を認めると、自己肯定感も満たされ、生きやすくなりますよ。
開き直り以外でおすすめな不安障害の対処法
開き直り以外でおすすめな不安障害の対処法には、認知行動療法や呼吸法などの精神療法があります。不安や恐怖の感情と向き合い、あるがままに物事を受け止めることで再発を予防し、病を改善に導いてくれるためです。
認知行動療法は、症状を引き起こす考えや行動を具体化し、原因に対する意識を変える療法です。具体的には、カウンセリングやエクスポージャー(曝露:ばくろ)療法があります。呼吸法は、不安になった際に、心身をリラックスさせる効果があります。
不安障害の精神療法が受けられる場所は、精神科や心療内科、カウンセリングルームなどです。
下の記事では、急に不安感や気分の落ち込みに襲われた場合の原因や対処、病の可能性について解説しているため参考にしてください。


まとめ
不安を受け止め、そのままの自分を受け入れる開き直りが病の克服につながります。
自分を否定したり現実から目を背けたりする開き直りは、かえって症状を悪化させる可能性があるため、推奨できません。
不安障害の心のあり方で悩む方は、病院やカウンセリングルームなどへの相談を検討してみてください。適切な対処を見つけることで、病を和らげ、より快適な生活を送れるようになるでしょう。
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