この記事では対処法も交え、不安障害が理解されない理由を解説します。
- 不安障害は周囲から理解されにくい病気である
- 理解されにくい原因は周囲から「考えすぎ」と捉えられがちなため
- 不安障害を理解してもらうにはまず同じ症状を持つ人に伝えてみる
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不安障害は周囲から理解されにくい病
不安障害は周囲から理解されにくい病気です。不安障害を発症すると、電車に乗れない・人前で話せないなど、日常生活に支障が出るほど強い不安や恐怖を感じます。
周囲から理解されにくいのは、病気そのものの特性や周囲とのコミュニケーションの難しさが関係するからです。不安障害は、外見からは症状が分かりにくく「考えすぎ」「気にしすぎ」と捉えられがちです。そのため、一人で抱え込んでしまい、周囲に理解を求めることが難しくなるケースがあります。
まずは、不安障害が周囲から理解されにくいという前提を知っておきましょう。次の見出しではなぜ不安障害が理解されにくいのか、その理由を深掘りしていきます。
なぜ不安障害は理解されないのか

ここからは周囲から不安障害が理解されづらい理由を、3つにまとめて紹介します。
外見から症状がわかりづらい
外見から症状が分かりづらい点は、周囲から不安障害が理解されにくい理由の一つです。
本人は強い不安や緊張に苦しんでいても、表面的には落ち着いて見えることがあります。たとえば、大勢の前で話す際に動悸や吐き気があっても、周囲からは「ただ緊張しているだけだろう」と思われてしまうのです。
また、不安障害による身体症状があっても、それが精神的なものだと気づかれないこともあります。頭痛や腹痛、吐き気、過呼吸などが現れても、他人からは単なる体調不良だと認識されがちです。これらの身体症状が精神的なストレスと結びついていることが、周囲には伝わりにくいのです。
不安障害の原因を詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。

周囲から「考えすぎ」などと捉えられがち
不安障害が理解されにくいのは、周囲から「考えすぎ」「心配性」などと捉えられがちな点も理由としてあげられます。
不安障害で感じる不安は現実的な危険ではなく「電車に乗ったら発作が起きるかもしれない」という未来への強い恐怖であることが多くあります。実際の出来事としては起きていないため、周囲には「実際には何も問題は起きていないのに、なぜそこまで思い悩むのだろう」と思われがちです。
実際に、自身は悩んでいても周囲からは「気にしすぎ」と捉えられる人もいます。
毎日が不安でしょうがないです。
引用:Yahoo!知恵袋
友達に「どうしようどうしよう…」とか言ってしまったり…。とにかく毎日、なにもなくてもとりあえず不安で心が苦しいんです…
だから友達に「どうしよう」とか言った時に相手が「どんだけ悩んでるんだよー」とか「気にしすぎ」とか軽く流されると少しショックですね。
私は少しくらいはどうしたの?とか聞いて欲しいなと思います…
本人にとっては深刻な不安であっても周囲からは軽く受け止められてしまい、つらい思いをすることがあるのです。
話せないまま抱え込んでしまう
不安障害に悩む方ほど周囲に話せないまま気持ちを抱え込んでしまう点も、理解されにくい状況を生む要因となります。
すでに「考えすぎだよ」「気にしすぎ」といった否定的な言葉を言われた経験があると「どうせ理解してもらえないだろう」という不安が大きくなります。その結果、話すこと自体を諦めてしまい「言っても無駄だろう」と考えてしまうのです。
また、「こんなことで周囲に心配をかけたくない」といった思いやりや遠慮が裏目に出てしまうこともあります。周囲に余計な心配や負担をかけたくないという気持ちから、自分の感情やつらさを心の中に押し込めてしまうのです。
不安障害と闘いながら新しい仕事に挑戦する女性の様子を捉えた下記の動画でも、日常生活で強い不安を感じながらも仕事に励む姿が紹介されています。
不安を抱えながらも、その苦しさを周囲になかなか伝えられない状況があることが分かるでしょう。
不安障害を理解してもらうには

不安障害を周囲に理解してもらうには、少しずつ仲間を増やしていくことが大切です。
仲間がいることで一人で抱え込むつらさが和らぎ、共感や安心感を得られるため孤立を防げます。また、同じような悩みを抱える人との交流は、具体的な対処法を知るきっかけにもなるのです。
ここでは周囲に不安障害を理解してもらう方法を、4つにまとめて紹介します。
1.同じ症状を持つ人に伝えてみる
不安障害について誰かに話すのが難しいと感じたら、まずは同じ症状を持つ人に伝えてみましょう。
同じ経験をしている人に話を聞いてもらうと「自分だけではないんだ」という安心感を得られたり、共感してもらえたりすることが期待できます。
同じ症状を持つ人と交流できる機会は、患者会や自助グループ、オンラインコミュニティなどです。たとえば「nicot+(にこっとプラス)」では、不安障害に悩む方々が集まり、情報交換をしたり悩みを打ち明けたりしています。
このような場所で同じ経験を持つ人たちと繋がることで孤独感が和らぎ、自分の症状を安心して話せる相手が見つけられます。まずは、患者会やオンラインコミュニティなどで少しずつ話す練習をするのも良いでしょう。
2.理解が得られそうな人に相談してみる
同じ症状を持つ人と話すことに慣れてきたら、次に身近な人で理解が得られそうな人に相談してみましょう。
家族や友人、職場の同僚など普段から関わりのある人の中で「この人なら話を聞いてくれるかもしれない」と感じる人を選んでみてください。
話をするときは一度に全てを伝えようとせず、まずは自分の感じている不安や困り事の一部を話すことから始めると良いです。たとえば「最近、理由もなく漠然とした不安を感じることがあって少しつらい」といったように、具体的な状況や感情を穏やかに伝えてみます。もし、期待した反応が得られなかったとしても、落ち込みすぎず「この人にはまだ伝えるのが難しかったんだな」と受け止めることも必要です。
理解を示してくれる人は必ずどこかにいます。焦らず、信頼できる相手を少しずつ見つけていくことが大切です。
3.身近な人との相互理解を深める
次に身近な人との相互理解を深めましょう。不安障害の症状を抱える本人がつらいのはもちろんですが、その症状を目の当たりにする周囲の人も、どのように接したら良いのか分からず戸惑ってしまうことがあります。
実際に、身近な人が不安障害を抱えていてもどう接すれば良いかを知りたい方もいます。
不安障害になった事がある人いますか?私の友達が今真っ最中で、どのくらい辛いのか聞きたいです。また、私はどのように接すればいいのか教えて欲しいです
引用:Yahoo!知恵袋
お互いの相互理解を深めるためには、一方的に自分のつらさを訴えるだけでなく、相手が不安障害についてどのような疑問や不安を持っているのかを聞くことも有効です。病気について分かりやすく説明した資料を一緒に読んだり、信頼できる情報を紹介したりするのも良いでしょう。
大切なのは「一緒に不安障害を理解していこう」という姿勢を持つことです。相互理解が深まれば身近な人も安心して関われるようになり、より良いサポートが得られるのです。
4.身近な人に打ち明けてみる
段階を踏んで準備ができたら、身近な人に不安障害について打ち明けてみましょう。
打ち明ける際には、事前に話したい内容を整理しておくとスムーズです。具体的には、次のような内容があります。
- 不安障害という病気と診断されたこと
- どのような時に、どのような症状が出やすいのか
- 症状が出た時に、どのようにしてほしいのか(例:静かに見守ってほしい、話をただ聞いてほしいなど)
全てを一度に話す必要はありません。まずは病気の名前を伝えるだけでも良いですし、最もつらいと感じる症状についてだけ話すのでも構いません。
大切なのは、勇気を出して自身の状況を言葉にすることです。相手が完璧に理解してくれるとは限りませんが、打ち明けるという行為が自分自身の気持ちの整理につながります。理解してくれる人が一人でもいると分かれば、それだけで心の負担が和らぎます。
不安障害によくある疑問
最後に不安障害へのよくある疑問にまとめて回答します。
不安障害は会社に伝えるべき?

不安障害であることを会社に伝えるべきケースは、不安障害の症状によって仕事に支障が出ているときです。
会社に伝えれば業務内容の調整や休憩時間の確保など、必要な配慮やサポートを受けられる可能性があるからです。また、突然の体調不良で早退や欠勤が必要になった際に、病気への理解があるとスムーズに対応してもらいやすくなります。
一方で伝えるのを避けるべきケースでは、職場の病気への理解が低い雰囲気がある
ケースや、信頼して相談できる上司や担当者がいないケースなどがあります。
伝えることで不当な評価を受けたり、配置転換されたりするリスクもゼロではありません。会社の雰囲気や相談できる上司がいるかなどを考慮して、慎重に判断することが必要です。伝えるときも病状や必要な配慮について具体的に話しましょう。
不安障害を会社に伝えるべきかをより詳しく知りたい人は下の記事を参考にしてください。

不安障害をすぐに治す方法はある?
ストレスの原因が一時的かつ明確なときは、不安障害はすぐ治るケースがあります。たとえば、受験や転職などのストレスの原因が終われば、悩むことはなくなるからです。
不安障害の治療は、一般的に薬物療法と心理療法を組み合わせて行われます。薬物療法では、不安を和らげる薬や脳内の神経伝達物質のバランスを整える薬などが処方されるのです。薬を服用することで、不安症状やそれに伴う身体症状を軽減できます。
心理療法では認知行動療法が代表的で、不安を感じやすい考え方のパターンを修正することで、不安への対処法を身につけていきます。心理療法は、時間をかけてじっくり取り組むことで効果が現れるのです。
治療期間には個人差がありますが、医師やカウンセラーと相談しながら、自身に合う方法で治療を続けることが大切です。
下記の記事では不安障害の治療期間の目安や体験談を解説しているので、あわせてご覧ください。

まとめ
不安障害は外見から症状が分かりにくく、周囲から「考えすぎ」などと捉えられやすいため、つらさが伝わりにくく、結果として一人で抱え込んでしまいがちです。
しかし、不安障害について周囲に理解してもらうことは不可能ではありません。すぐに全ての人に理解されなくても同じ症状を持つ人と繋がったり、身近な人で信頼できる人に打ち明けたりすると話せる相手を増やせます。また、病気について正しく伝え、お互いの相互理解を深める努力も大切です。
不安障害と共に生きる中で、周囲の理解は大きな支えとなります。全てを一人で抱え込まず話せる相手を少しずつ見つけることが、より穏やかな日々を送るための一歩となるのです。
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