この記事では対処法も交え、パニック障害の薬の副作用で太るケースの実態を解説します。
パニック障害の薬の副作用で太るって本当?
太りづらい薬とかもあるのかな…
「パニック障害の薬を飲むと副作用で太る」そんな噂を聞き、パニック障害の薬で太るのか気になっている方は多いですよね。なかには、太ることが不安で薬を飲むことを躊躇しているという方もいるでしょう。
結論、パニック障害の薬のなかには副作用で太りやすくなるものも存在します。とはいえ、パニック障害の薬による体重増加に対処法がないわけではありません。
そこで、本記事ではなぜパニック障害の薬の副作用で太るのか、その理由をわかりやすく解説します。副作用での体重増加をおさえる方法も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 代謝やホルモンバランスの変化・食欲の増加などから、薬の副作用で体重増加するケースがある
- 副作用で太らないようにするには、薬の服用と並行しながら食生活や生活習慣を見直せるかが肝
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パニック障害の薬の副作用で太るケースは存在する
前述した通り、パニック障害の薬の副作用で太るケースは存在します。そもそも、精神科で使用される薬は太りやすい作用があるものが多く、パニック障害の薬も例外ではありません。
パニック障害の薬が太りやすい理由は、体重増加にかかわる様々な物質に作用してしまうためです。主に太りやすさにかかわる作用としては、次の3つが挙げられます。
- 抗ヒスタミン作用による食欲増加
- 抗5HT₂C作用による食欲増加
- セロトニンによる代謝抑制作用
上記3つの作用のバランスによって、パニック障害の薬による太りやすさが変わってきます。
服用薬ごとで副作用の有無は異なる
パニック障害の薬は、服用する薬ごとに副作用の有無が異なります。なぜなら、パニック障害の薬には即効性があるものから、効果が出るのに時間のかかるものまで多くの種類があるためです。
なかには、比較的副作用のないものまで存在します。副作用で苦しむことのないように、薬ごとに副作用の有無が異なることを理解しておくことが重要です。
副作用の程度には個人差がある
パニック障害の薬の服用による副作用の程度には個人差があります。なぜなら、副作用の程度は、薬を飲む人の体質や生活習慣、その時の症状の状態によって大きく異なるためです。
例えば、年齢や性別、体重、嗜好品などによって生じる副作用は異なります。他にも、体調の良くない時は薬の影響を受けやすく、副作用も出やすい傾向があります。
上記のように、副作用には個人差があるため、薬を飲んだあと健康状態に変化がないか確かめておくことが重要です。
なぜパニック障害の薬の副作用で太るのか
ここからは、パニック障害の薬の副作用で太る理由を、4つにまとめて紹介します。
- 代謝の変化
- 食欲の増加
- ホルモンバランスの変化
- 生活習慣の変化
理由1:代謝の変化
パニック障害の薬で太るのは、代謝の変化が理由のひとつです。パニック障害の薬には、セロトニンによる代謝抑制作用があります。
セロトニンとは脳内の神経伝達物質のひとつであり、精神を安定させる効果を持つホルモンのことです。薬を服用することで体内のセロトニンが増加すると、リラックスした状態が続き、身体はエネルギーの消費を抑えるようになります。
その結果、代謝量が少なくなって太りやすくなります。
理由2:食欲の増加
パニック障害の薬を服用することで、食欲の増加が起こることも太りやすくなる原因のひとつです。パニック障害の薬を服用すると、抗ヒスタミンや抗5HT₂C作用によって食欲が増加します。
例えば、抗ヒスタミンには満腹中枢の刺激を止める作用があり、満腹感が得にくくなります。また、抗5HT₂C作用も同様に満腹中枢の刺激を止めるため、満腹感を感じにくくなり、食欲を増加させてしまうという仕組みです。
その結果、摂取カロリーが増え、太りやすくなります。
理由3:ホルモンバランスの変化
パニック障害の薬を服用することで、ホルモンバランスの変化が起こることも太りやすくなる理由のひとつです。パニック障害の薬には、抗ヒスタミン作用のある薬剤が多い傾向にあります。
抗ヒスタミン作用によってヒスタミンの分泌が抑制されると、ホルモンバランスが変化してグレリンといわれるホルモンが増えます。グレリンとは、胃から分泌される食欲亢進ホルモンのことです。
グレリンには脂肪蓄積などの作用があり、薬の服用でホルモンバランスに変化が生じ、グレリンが増えることで太りやすくなります。
理由4:生活習慣の変化
パニック障害の薬の効果で生活習慣が変化することで、太りやすくなる場合があります。例えば、薬の効果で症状が改善されると、多くの人は以前よりも活動的になります。
活動的になることで今までよりも食事の量が増える可能性があり、体重増加が起こることも少なくありません。また、薬による症状の緩和によって、生活習慣が乱れるといった理由から太りやすくなることもあります。
薬で症状緩和ができても、生活習慣が乱れると症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
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副作用が生じるパニック障害の主な薬
ここからは、副作用が生じるパニック障害の主な薬を、3つにまとめて紹介します。
- 選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
- 三環系抗うつ薬(TCA)
- 抗不安薬
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)
選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI:Selective Serotonin Reuptake Inhibitor)は、脳内の神経伝達を改善し、意欲を高めたり憂鬱な気分を改善する薬です。うつ病や強迫性障害、社会不安障害、パニック障害、外傷後ストレス障害に効果がある抗うつ剤として使用されています。
SSRIは、一度放出されたセロトニンの細胞内への再取り込みを阻害することで脳内のセロトニン濃度を上昇させます。その後、神経伝達をスムーズにすることで、抗うつ作用および抗不安作用を示すという仕組みです。
SSRIとしては、パロキセチン(パキシル)やセルトラリン(ゾロフト)、フルオキセチン(プロザック)などが有名です。主な副作用としては、吐き気や嘔吐、下痢、便秘などの消化器症状が挙げられます。
三環系抗うつ薬(TCA)
三環系抗うつ薬(TCA)とは、脳内のセロトニンやノルアドレナリン活性を高めることで抗うつ効果を発揮する薬のことです。化学構造に3つの環を持つことから三環系抗うつ薬と名付けられており、60年以上の長い歴史を持っています。
三環系抗うつ薬として日本で処方されているのは、アミトリプチリンやイミプラミン、クロミプラミンなどです。うつ病やパニック障害、強迫性障害、線維筋痛症などに対して抗うつ剤として使用されています。
主な副作用としては、抗コリン作用による口渇や便秘、排尿障害、眼圧上昇および抗ヒスタミン作用による眠気、ふらつきなどが挙げられます。
抗不安薬
抗不安薬とはその名の通り、不安や緊張を和らげる薬です。うつ病や不安症、ストレス障害、対人緊張、パニック障害などの精神の病気に効果があります。
抗不安薬として有名なのは、アルプラゾラム(ザナックス)、クロナゼパム(クロノピン)などのベンゾジアゼピン系の薬です。また、抗うつ薬だけでは効果が不十分の場合に、あわせて使われることが大きな特徴です。
抗不安薬にはたくさんの種類があり、種類によって効果の強さや作用時間、副作用などは異なります。主な副作用としては、眠気やふらつき、離脱症状が挙げられます。
急性の発作を迅速に鎮静する効果がある「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬」は、一時的な治療としてが使用されるケースもあります。
ただし、依存するリスクがあるため長期的な使用は避けるべきです。
パニック障害の薬の副作用による体重増加をおさえるには
パニック障害の薬の副作用による体重増加をおさえるには、次の5つの方法を実践することがおすすめです。
- 食生活の見直し
- 適度な運動
- ストレス管理
- 栄養士のサポート
- 医師との相談
食生活を見直すことは、薬の副作用による体重増加をおさえるのに効果的です。栄養バランスや規則正しい食事を意識することで、過食を防いで体重の増加を抑制できます。
また、適度な運動やヨガなどによるストレス管理を行うことも効果的です。他にも、医師に相談して体重増加の副作用が少ない薬への変更を検討してもらうことも大切です。
なお、本メディア「ぱにらぼ」の監修を務める新見先生の「新見正則医院」では、パニック障害の症状をヒアリングしたうえで、適切な処方が受けられます。専門の主治医が決まっていない方は、この機に一度ご受診ください。
まとめ
本記事では、パニック障害の薬の副作用で太りやすい理由や、パニック障害の薬の副作用による体重増加を抑える方法を紹介しました。
パニック障害の薬には、太りやすい作用があるものが多くあります。太りやすくなる理由は、体重増加にかかわる様々な物質に作用してしまうためです。
とはいえ、パニック障害の症状を改善するために薬を服用しなくてはならないと言う方もいますよね。そんな時には、本記事で紹介したパニック障害の薬の副作用による体重増加を抑える方法を実践してみてください。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。
また、パニック障害の薬の副作用は体重増加以外にも存在します。下の記事では、パニック障害の薬の副作用を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
→ パニック障害の薬に副作用はある?症状例や服用時の注意点も紹介
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