パニック障害の適応薬5選!特徴や服用時の注意点も紹介

パニック障害適用薬

パニック障害の適応薬にはどんなものがあるんだろう?
薬を服用する際に気をつけたほうがいいことはあるのかな?
パニック障害は薬を飲めば治るのかな…

パニック障害で悩む方のなかには、薬を服用することに不安を感じている方も多いですよね。

パニック障害の適応薬には症状を緩和させたり、発作の頻度を減らしたりする効果が期待できます。そのため、正しく服用することでパニック障害を克服することも可能です。

そこで、本記事では特徴も交え、パニック障害の適応薬を紹介します。パニック障害の適応薬について知っておくべきことや得られる効果も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • 適用薬の主な種類は「SSRI」「SNRI」「ベンゾジアゼピン系抗不安薬」
  • ジェイゾロフトやパキシルなどは、適用薬として効果的
  • 治療費用は、1回2,000円程度におさまるケースが多い

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目次

パニック障害の適応薬の種類

さっそく、パニック障害の適応薬として代表的なものを、3つにまとめて紹介します。

  • SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
  • SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)
  • ベンゾジアゼピン系抗不安薬

パニック障害の適応薬は「抗うつ薬」と「抗不安薬」の2種類にわけられます。以下で特徴について解説しているので、参考にしてください。

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)

SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、パニック障害の治療で主に使用される抗うつ薬です。不安感やパニック発作の症状を軽減する効果が期待できます。

一般的に、体内のセロトニンの働きが低下すると意欲の低下や不安、不眠などの症状が起こります。SSRIは、神経伝達物質であるセロトニンの再取り込みを阻害し、神経伝達の働きを強めることで抗うつ効果を発揮する薬です。

副作用は焦燥感、興奮しやすくなる、攻撃的になるなどが挙げられます。また、SSRIは全般的に消化器症状を起こしやすいとされています。

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)

SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬) は、SSRIと同様に不安症状の改善と発作を抑える効果を持つ抗うつ薬です。セロトニンとノルアドレナリンの再取り込みを阻害し、抗うつ作用や抗不安作用を発揮します。

SSRIと似ていますが、SNRIはセロトニンだけでなくノルアドレナリンを増加させる効果があることが特徴です。セロトニンとノルアドレナリンの増加は、痛みを抑える脳の働きを活性化させます。

そのため、神経の障害による痛みにも効果が期待できます。副作用は頭痛やめまい、全身のだるさなどが代表的です。

ベンゾジアゼピン系抗不安薬

ベンゾジアゼピン系抗不安薬 は、抗不安作用と鎮静・催眠作用や筋弛緩作用をもち合わせる薬です。脳がリラックスするGABAの働きを高め、抗不安や催眠効果を発揮します。

パニック障害の薬のなかでも即効性があることが大きな特徴です。パニック発作が起きたときのレスキュー薬としても優れた効果を持っています。

SSRIと併用することが一般的であり、SSRIの効果が見られるころにベンゾジアゼピン系抗不安薬を減薬していきます。

同じベンゾジアゼピン系抗不安薬でも作用時間や効き目には違いがあるため、状態に合わせて服用することが大切です。

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パニック障害の適応薬5選

ここからは、パニック障害の適応薬を、厳選して5つ紹介します。 

  • ジェイゾロフト(一般名:スルトラリン)
  • パキシル(一般名:パロキセチン)
  • デュロキセチン(一般名:デュロキセチン塩酸塩)
  • アルプラゾラム
  • ワイパックス(一般名:ロラゼパム)

薬の情報を知り、用法や用量を守って服用するようにしましょう。

ジェイゾロフト(一般名:スルトラリン)

ジェイゾロフトは、セロトニンを増やして抗うつ効果を発揮する、SSRIに分類される薬です。パニック障害の治療において、効果と副作用のバランスがよく飲みやすい薬として知られています。

ジェイゾロフトはセロトニンを増やしつつ、わずかにドーパミンを増やす効果も持っています。そのため、うつ病を持つ患者さんにも処方されます。

ジェイゾロフトはゆっくりした効果を発揮することから、効き過ぎてしまうことはありません。しかし、副作用に下痢や吐き気といった消化器症状があります。

副作用は薬を飲みはじめて数日から1週間続くことが多く、時間の経過とともに改善していきます。

パキシル(一般名:パロキセチン)

パキシルも抗うつ薬であるSSRIに分類されます。パニック障害のほかに強迫性障害や社会不安障害にも適用します。

パキシルはできるだけセロトニンを増やすように作られた薬です。特に落ち込みや不安に対して効果を発揮します。

効果を実感しやすく使いやすい薬ですが、消化器症状や不眠、性機能障害の副作用が多いとされています。

デュロキセチン(一般名:デュロキセチン塩酸塩)

デュロキセチンは気分の落ち込みや痛みに効果をもつ抗うつ薬です。SNRIに分類され、パニック障害だけでなくうつ病やうつ状態にも効果を発揮します。

また、神経性の痛みを和らげる効果もあるため、整形疾患にも処方されるのが特徴です。服用の留意事項として、自殺を考えたり、攻撃的になる副作用が強く出ると注意喚起されています。

少しでも苦痛を感じたり、かえって不安が強まるようであれば、すぐにかかりつけ医へ相談するようにしてください。

アルプラゾラム

アルプラゾラムは抗不安薬であり、ベンゾジアゼピン系に分類される薬です。中程度の抗不安作用をもち、バランス型の薬とされています。

具体的には不安を和らげ、筋肉の緊張をほぐす効果があります。抗不安作用もありながら、副作用は少ないとされています。

服用して20〜30分ほどで効果が感じられるでしょう。人によって、眠気が強く出てしまうこともあるため服用のタイミングには注意が必要です。

ワイパックス(一般名:ロラゼパム)

ワイパックスは、パニック発作が起きた、もしくは今まさに発作が起きそうなときのレスキュー薬として使用されることが多い薬です。ベンゾジアゼピン系の薬が使われる精神疾患のなかでも、パニック障害によく用いられます。

ワイパックスは、水がなくても服用できることが特徴です。パニック発作を起こしそうなときでもすぐに服用できるので、発作の強い味方になるでしょう。

効果が早く強い分、依存性があるとされていますが作用時間は短くなっています。基本的にはSSRIと組み合わせながら治療を行います。

パニック障害の適応薬で知っておきたい4つのこと

ここからは、パニック障害の適応薬を服用する際に知っておきたいことを、4つにまとめて紹介します。 

  • 組み合わせ方
  • 副作用
  • 治療期間
  • 治療にかかる費用

組み合わせ方

治療に必要な薬の種類や組み合わせは、パニック障害の治療ガイドラインで定められています。治療ガイドラインは、パニック障害の治療をスムーズに進めるための方針です。

基本的には、SSRIとベンゾジアゼピン系の併用で開始されます。もし、副作用が強くSSRIが使用できない場合には、ベンゾジアゼピン系のみで治療を行う場合もあります。

状態が落ち着いてきたら、数週間かけてゆっくりと薬の量を減らしていくのが一般的です。症状の悪化や離脱症状を防ぐために、減薬は慎重におこなう必要があります。

副作用

パニック障害の薬には副作用が出ることがあります。薬は気分の変動を落ち着けてくれますが、神経に作用するため他の臓器に影響することも少なくありません。

パニック障害の適応薬の副作用には次の症状があります。

  • のどの渇き
  • 便秘
  • 眠気
  • 吐き気
  • 高血圧
  • 薬への依存など

副作用は個人の体質や薬物代謝の速度などによって異なり、服用してみないとわからない部分があります。副作用が出たらどんな症状があったか、メモをとっておきましょう。

受診のときにかかりつけ医へ相談し、薬を変更すべきか検討することが大切です。もし、副作用が強すぎる場合は次回の受診日を待たず早めに受診するようにしてください。

なお、下の記事ではパニック障害の薬の副作用を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

パニック障害の薬に副作用はある?症状例や服用時の注意点も紹介

治療期間

パニック障害の治療は最初の2週間〜3ヶ月で症状を安定させ、そのあと再発予防に努めます。治療期間は最低でも6ヶ月程度かかるのが一般的です。

加えて、再発防止にはさらに6〜12ヶ月の期間が必要です。早めに治療に取り組むことで、薬の服用期間は短くなります。

  • 服用の中断・再開を繰り返す
  • 症状の再発
  • 体に合わない薬の服用

薬の調整がうまくいかないと、パニック障害の治療は長引く可能性があります。服用を続けながら、定期的な通院をしましょう。

なお、下の記事ではパニック障害の治療期間を詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。

→ パニック障害治療期間

治療にかかる費用

パニック障害の治療費のほとんどは健康保険の適用対象です。高額な費用や検査は比較的少なく、通常は1回2,000円程度の範囲におさまります。

パニック障害の症状や程度、薬の量などによって費用は変わるため、あくまで目安として覚えておきましょう。

また、パニック障害の治療は国の助成が受けられます。健康保険のほかに「自立支援医療制度」も利用することも可能です。

適用は抗うつ剤や抗不安剤のみで、通院治療に限定されます。さらに、所得制限や1年の有効期限などいろいろな条件が設けられています。

有効に活用するためには、医療機関や役所とよく相談することが大切です。

パニック障害の適応薬で得られる3つの効果

ここからは、パニック障害の適応薬で得られる効果を、3つにまとめて紹介します。

  • 予期不安や広場恐怖を軽減する
  • パニック発作の頻度を減らす
  • 生活の質が改善する

副作用もありますが、パニック障害の適応薬は今の悩みを大きく変える可能性を持っています。自分の気持ちを大切にしながら、前向きな治療をしましょう。

予期不安や広場恐怖を軽減する

パニック障害の適応薬は、予期不安や広場恐怖の症状を軽減することができます。なぜなら、パニック障害の適応薬を服用することで、不安感を抑えることができるためです。

また、発作の頻度を減らせることから、予期不安を感じるリスクを軽減できます。予期不安や広場恐怖は、パニック障害の症状を悪化させたり、克服までの時間を長引かせる要因になります。

パニック障害の症状が出たら、なるべく早く対処することで症状を緩和し、早期での克服が可能です。

※予期不安とは
予期不安とは、再びパニック発作が起こることを恐れ、その可能性を予期して感じる持続的な不安感です。意識的に発作が起こりやすい状況や場所を避ける原因になることで、日常生活に支障が起きるケースもあります。

※広場恐怖とは
広場恐怖とは、パニック発作が起こった場合に逃げ出すのが困難な場所や状況(人混み・電車やバス・エレベーターやエスカレーターなど)へ陥ることへの恐怖です。特定の場所や状況を避けることで、生活が制限され、日常活動に支障をきたすケースがあります。

パニック発作の頻度を減らす

パニック障害の適応薬を正しく服用すれば、パニック発作の頻度を減らすことができます。パニック障害における薬物療法は、まず発作の頻度を減らし、症状をコントロールできるようにすることを目的に行います。

そのため、パニック障害の適応薬を服用することで、発作の頻度を減らすことが可能です。発作の起きる回数が少なくなれば「買い物に行けない」「電車に乗るのが怖い」といった日常生活の制限も大きく緩和できます。

生活の質が改善する

パニック障害の適応薬を服用することで、生活の質を改善させることができます。いつパニック発作が起こるかわからない不安や、発作を起こしたときの苦痛は非常につらいものです。

そのため、パニック障害の患者さんは日常の不安から睡眠薬やアルコールに依存してしまう傾向があります。結果として、生活の質を下げてしまい、症状が悪化するケースも少なくありません。

正しく薬を服用することで発作によるストレスが軽減され、症状だけでなく生活の質も改善できます。

まとめ

本記事では、パニック障害適応薬の種類と効果を紹介しました。薬の服用をはじめることは治療の大きな一歩です。

副作用が心配になったり、少しでも異変を感じた時はかかりつけ医に相談することをおすすめします。パニック発作はつらく苦しいものです。

時には立ち止まることもあるでしょう。しかし、一歩ずつ前へ歩めば、きっといつもの日常が取り戻せるはずです。

本記事があなたのお役に立てることを願っております。

なお、本メディア「ぱにらぼ」の監修を務める新見先生の「新見正則医院」では、パニック障害の症状をヒアリングしたうえで、適切な処方が受けられます。専門の主治医が決まっていない方は、この機に一度ご受診ください。

周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。

「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。

「いきなりコミュニティに入るのはちょっと気が引ける…」と不安な方は、自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画をご覧ください。

実際に、本動画を視聴した91%の方が症状の改善を実感しています。パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。

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