この記事では服用の効果や注意点も交え、パニック障害の広場恐怖に効く薬を紹介します。
パニック障害の広場恐怖って薬で治るのかな?
薬を飲むとどんなリスクや副作用があるんだろう…
パニック障害の患者さんの多くが悩む、広場恐怖。広場恐怖とは、パニック発作が起きるかもしれない恐怖から、特定の場所や状況を避ける状態を指します。
広場恐怖によって外出を控えたり慢性的に不安感を抱えたりすると、日常生活が不便になってしまいますよね。薬で治せないものかと期待する方も少なくないでしょう。
しかし、薬は効果が期待できる反面、副作用のリスクも伴います。
そこで、本記事ではパニック障害の広場恐怖に効く薬を効果的な理由も交え詳しく解説します。あわせて、薬を服用するときの注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 広場恐怖に効果的な薬は、抗うつ薬と抗不安薬
- 広場恐怖は薬物療法によって改善が目指せる
- 薬物療法と心理療法を並行すると、パニック障害の完治を目指せる
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パニック障害の広場恐怖に効く薬
さっそく、パニック障害の広場恐怖に効く薬を、2つにまとめて紹介します。
- 抗うつ薬
- 抗不安薬
通常、パニック障害の薬物療法では抗うつ薬と抗不安薬を併用して治療を進めていきます。それぞれの特徴を上手く活用し、正しく服用しましょう。
抗うつ薬
抗うつ薬は、広場恐怖をはじめとしたパニック障害の症状に効果的な薬です。気分の改善や不安を軽減させる作用があり、長期間の服用に適しています。
抗うつ薬の中でも、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)は、パニック障害治療における第一選択薬です。服用することで広場恐怖の症状改善が期待できます。
副作用として挙げられるのは、吐き気や下痢、頭痛、睡眠障害(不眠や過眠)、性機能障害などです。
SSRIが効果を示さない場合、SNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)の処方が検討されることがあります。SNRIは、ノルアドレナリンの作用により気分の向上だけでなく、集中力や意欲の増加も期待できる薬です。
その反面、SSRI以上の副作用が出やすいことが特徴です。SSRIの副作用に加え、血圧上昇、動悸、緊張感が起こることがあります。
抗不安薬
一般的にパニック障害の薬物療法では、抗うつ薬と同時に抗不安薬を服用します。抗不安薬は、短期間で不安症状を軽減させたりパニック発作を抑えたりすることができる薬です。
抗うつ薬は効果発現までに4〜6週間かかるのに対し、抗不安薬は服用から数十分程度で効き目が現れます。そのため、日常生活でお守り代わりの役目を果たすといえるでしょう。
抗不安薬は即効性が利点である反面、依存症や離脱症状のリスクが高いということに注意が必要です。長期的な服用は避け、医師の指示のもとで服用することが重要です。
なお、下の記事ではパニック障害の薬を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害に効果的な治療薬【主な種類や服用時の注意点】
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広場恐怖に効く薬を服用する効果
ここからは、広場恐怖に効く薬を服用することで得られる効果を、4つにまとめて解説します。
- パニック発作の軽減が目指せる
- 制限なく外出できる可能性が高まる
- 心理治療の効果が高まる
- 症状の完治に近づける
効果1:パニック発作の軽減が目指せる
広場恐怖に効く薬を服用すると、パニック発作そのものを軽減・消失させることができます。パニック発作の改善は、結果として広場恐怖の改善にもつながります。
広場恐怖は、パニック発作の再発の恐れから特定の場所や状況を避けるようになるものです。したがって、パニック発作にアプローチすることで併せて改善が見込めるようになります。
パニック発作の恐怖から解放されると、日常生活の不安感も減少するでしょう。発作への恐怖に縛られない生活を目指すことができます。
効果2:制限なく外出できる可能性が高まる
パニック発作の消失によって広場恐怖も軽減されれば、制限なく外出できる可能性が高まります。これまで避けていた場所や状況に、自信を持って挑戦できるようになるでしょう。
外出範囲の拡大は、生活の質を向上させることに役立ちます。病気に支配されない状況は、患者の自信回復にもつながります。
効果3:心理療法の効果が高まる
薬によって広場恐怖などのパニック障害の症状を抑えることができれば、心理療法の効果を高めることが期待できます。心理療法は、薬物療法と並行して行われることが多い治療法です。
薬物療法は、パニック障害の身体症状に直接アプローチして症状の改善や消失を目指すものです。一方、心理療法ではパニック発作が起きるきっかけとなっている誤った認知にアプローチして、根本的な完治を目指します。
心理療法は、予期不安や広場恐怖の症状が強い状態では実施や継続が難しいものです。薬によって患者の状態が安定することで、効果を最大限に引き出すことができます。
薬によって広場恐怖が抑えられていれば、心理療法に取り組む心身の余裕が生まれます。結果として心理療法の効果を実感しやすくなるでしょう。
効果4:症状の完治に近づける
薬物療法は広場恐怖だけでなく、パニック障害の完治に近づくために重要なものです。同時に、再発予防にもつながります。
パニック障害は薬物療法で症状を消失させ、心理療法で薬に頼らない対処力を獲得できれば、完治に近づきます。薬物療法は、パニック発作をコントロールするためにも欠かせないものです。
また、心理療法によって症状の根本にアプローチできていれば、再び問題に直面しても自力で乗り切れるようになるでしょう。パニック障害は、薬物療法と心理療法を組み合わせることで完治が目指せる病気です。
広場恐怖に効く薬を服用する際の注意点
広場恐怖を改善させる上で薬は有効ですが、服用時の注意点を守ることが大切です。ここからは、広場恐怖に効く薬を服用するときの注意点を、3つにまとめて解説します。
- 副作用が起こる可能性を考慮する
- 依存性や離脱症状のリスクを理解する
- 薬の効果発現には時間を要する
副作用が起こる可能性を考慮する
薬を服用する際は、副作用が起こる可能性に考慮しましょう。副作用によって一時的に体調不良に陥ったり、生活に支障が出たりする場合があります。
抗うつ薬、抗不安薬のいずれも副作用が起こるリスクがあるものです。眠気や吐き気といった一般的な副作用から、まれに重篤な副作用が出ることもあります。
副作用は多くの場合、時間とともに改善します。しかし、それが負担であったり想定外の苦痛を感じたりする場合は医師に相談しましょう。
なお、下の記事ではパニック障害の薬の副作用を詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
→ パニック障害の薬に副作用はある?症状例や服用時の注意点も紹介
依存性や離脱症状のリスクを理解する
広場恐怖に効く薬を服用する際には、薬への依存性や離脱症状のリスクをきちんと理解しておくことが大切です。薬は、正しく適切に服用することが必須です。
特にベンゾジアゼピン系抗不安薬は、長期使用による依存性や、急に服用を中止した際に離脱症状が生じるリスクがあります。即効性があり、よく効くように感じても過剰に摂取すると依存しやすく危険です。
また、治ったように感じたからといって自己判断で服用を中断するのも控えましょう。急に服用をやめると、薬に慣れている身体が適応できないことから生じる離脱症状が起こる危険性があります。
薬を服用する際は、依存性や離脱症状のリスクを把握し、服用方を守ることが大切です。
急性の発作を迅速に鎮静する効果がある「ベンゾジアゼピン系の抗不安薬」は、一時的な治療としてが使用されるケースもあります。
ただし、依存するリスクがあるため長期的な使用は避けるべきです。
薬の効果発現には時間を要する
パニック障害の薬は、種類次第では効果の発現までに時間を要することがあります。薬を服用したからといって、必ずしもすぐに症状が落ち着くわけではないのです。
薬の効き目や効果がみられるまでの期間には、個人差があります。特に、抗うつ薬は効果発現までに4〜6週間かかるとされています。
焦りから過剰に摂取したり、中断することは禁物です。長期的な治療を想定しておきましょう。
服薬以外の広場恐怖の治療法
広場恐怖を治すには、薬物療法と並行して心理療法を受けるのが効果的です。その中でも、認知行動療法(CBT)は、パニック障害に高い効果を発揮するとされています。
認知行動療法(CBT)とは、パニック発作に対する考え方や行動を修正することで、症状の根本的な改善を目指す治療法です。治療中は、暴露療法によって段階的に回避場面・状況に挑戦していきます。
また、リラクゼーション法は症状改善と同時にパニック障害完治後の再発予防にも役立つものです。パニック発作が起きたとき、自力でコントロールする力を獲得できていれば安心ですよね。
広場恐怖をはじめパニック障害の完治を目指すときは、服薬以外に心理療法に取り組んでみましょう。根本的な完治を目指すことができます。
パニック障害の広場恐怖にまつわる疑問
最後に、パニック障害の広場恐怖にまつわる次の3つの質問についてお答えします。
- 広場恐怖が起こる原因は?
- 薬は市販薬でもいい?
- 軽い広場恐怖なら薬なしでも治せる?
広場恐怖が起こる原因は?
現状、広場恐怖をはじめ、パニック障害が起こる明確な原因は明らかになっていません。パニック障害は、複数の要因が絡み合って起こると考えられています。
複数の要因とは、脳の機能や遺伝、心理的ストレスなどです。広場恐怖に関しては、パニック発作とそれに対する予期不安が大きく関係しているとみられています。
パニックを起こした場所や状況を「危険な場所」と認識し、その場所や状況自体に恐怖を抱いてしまうのです。これが、広場恐怖が起こる仕組みです。
また、パニック障害で不安になる原因を詳しく知りたい人は、下の動画も参考にしてください。
薬は市販薬でもいい?
広場恐怖を改善させるために市販薬を服用することは推奨されていません。医師の指示のもと、適切な薬を処方してもらいましょう。
市販薬は手軽ですが、自己判断では症状に合った適切な薬を選べないことがあります。上手く効果が発揮されないことも多く、副作用の対処も自力では困難です。
医師の診断を受けたあと、患者一人ひとりに合った薬を服用することが基本です。
軽い広場恐怖なら薬なしでも治せる?
パニック障害は症状の重さにかかわらず、薬を服用しないままでいると症状の悪化や長期化が懸念される病気です。軽いからと放置せず、薬の必要性に関して医師に相談しましょう。
軽度であれば心理療法のみで改善することもありますが、その判断を自分でしてしまうのは危険です。はじめに適切な治療が行われていないと、症状の悪化により日常生活に困難さを感じる可能性があります。
症状の程度や患者の様子に応じて治療方針は変わるため、医師と相談することが大切です。
なお、パニック障害の改善法をより詳しく知りたい人は次の動画を参考にしてください。
まとめ
本記事では、パニック障害の広場恐怖に効く薬や効果について、注意点とともに解説しました。
広場恐怖を改善させるには薬物療法が有効です。医師の指示のもと正しく服用し、心理療法も並行することで完治を目指していきましょう。
なお、周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。
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「いきなりコミュニティに入るのはちょっと気が引ける…」と不安な方は、自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画をご覧ください。
実際に、本動画を視聴した91%の方が症状の改善を実感しています。パニック障害を克服する効果的な改善方法を詳しく知りたい方は、ぜひ一度お試しください。
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