この記事では効果も交え、パニック障害は薬で治るのか、薬物療法の実態を解説します。
「パニック障害は薬で治療できるの?」
「薬でパニック障害を治療するデメリットとかってあるのかな…」
「薬でパニック障害は治療できる」そんなイメージから、薬物療法に取り組もうとしている人は多いですよね。
ただ本当に薬での治療を続ければパニック障害が治るのか、不安な人もいるはず。
薬でパニック障害を治療する前に、メリットやデメリットなどを知っておくと、安心して薬物療法が受けられます。
そこで本記事では、薬物療法のメリット・デメリットも交え、薬でパニック障害が治療できるかを解説します。心理療法との違いも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
- 薬で脳の神経伝達物質に働きかけることで、パニック障害が改善できる
- 薬物療法には副作用のリスクがあり、繰り返し服用する必要がある
- 問題を根本的に解決するなら、心理療法もおすすめ
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パニック障害は薬で治る
結論、パニック障害は薬で治療できます。
薬物療法は精神的な問題が原因の身体的な症状の改善を目的として、医薬品を使う治療法です。精神的な問題を抱えていると、ストレスが原因で吐き気や動悸などの症状が出ます。
薬物療法を取り入れると、脳の神経伝達物質に働きかけて、吐き気や動悸などの症状を改善し、再発が防止できます。
すぐにパニック障害そのものを解消するのは難しいです。しかしパニック障害は、脳の機能の一部に異常が起きているために起きる症状で、薬を服用すればパニック発作を抑えられます。
薬物療法を取り入れると、大事な場面で発作を抑えて日常生活が送れます。
また、パニック障害で不安になる原因を詳しく知りたい人は、下の動画も参考にしてください。
パニック障害における薬物療法のメリット
ここからは、パニック障害における薬物療法のメリットを、3つにまとめて紹介します。
- 抗うつ効果
- 抗不安効果
- ストレスで起こる身体的な症状の改善
メリット1:抗うつ効果
薬物療法は、パニック障害における抗うつ効果が期待できます。
治療薬を使うと、ノルアドレナリンやドーパミンの量が調整できます。ノルアドレナリンは意欲・気力、ドーパミンは興味・関心に関わる物質です。うまく調整できると、意欲的で楽しさが実感できる脳の状態が作れます。
抗うつ効果はうつ病以外にパニック障害にも有効で、パニック発作の抑制や回避行動に効果があります。パニック発作は、急にドキドキして動悸や呼吸困難が起きる症状です。回避行動は、苦手な場所や行動を避ける行動です。
パニック発作・回避行動が取れないことに悩む人は、薬物療法が適しています。
メリット2:抗不安効果
抗不安効果が期待できる点も、パニック障害における薬物療法のメリットです。
パニック障害の薬物療法で使われる薬物には、セロトニンを増やす効果があります。セロトニンには不安感や緊張を軽減する効果があるため、不安やイライラなどのストレスが軽減しやすいです。
セロトニンは受容体に結合して、脳のシグナルに切り替わります。
シグナルに変わるとセロトニンは減少します。しかしパニック障害の薬物を摂取すれば、セロトニンは取り込まれません。セロトニンの再取り込みが阻害されると、セロトニン総量が増やせます。
セロトニンの総量が多いと、リラックスした脳の状態が作れ、不安な気持ちが解消できます。また脳がリラックスした状態になると、眠気が感じやすいです。
ストレスを抱えていると緊張状態が続くため、不眠症になる人が多いです。しかし薬物療法で脳をリラックスさせることで、不眠症で悩むことがなくなります。ストレスが原因で眠れない生活を送っている人も、薬物療法を試しましょう。
メリット3:ストレスで起こる身体的な症状の改善
薬物療法の抗うつ効果・抗不安効果は、ストレスで起こる身体的な症状を改善する効果をもたらします。
精神的ストレスによって、頭痛やめまい、動悸などの症状が出てきます。薬物療法を取り入れて健康的な脳の状態を作ることで、身体的な症状の改善が可能です。
実際心と身体は密接に関係しており、外部からのストレスは、自律神経や内分泌物質などに影響を与えます。心の改善を図ると、体調を崩す頻度も減ります。
治療薬に即効性はありません。しかし継続的に治療薬を服用すると、健康的な心身の状態が保ちやすいです。
なお、パニック障害におすすめの治療薬を詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
パニック障害における薬物療法のデメリット
メリットに続き、ここからはパニック障害における薬物療法のデメリットを、2つにまとめて紹介します。
- 副作用のリスクがある
- 薬を服用し続ける必要がある
デメリット1:副作用のリスクがある
薬物療法には副作用のリスクがあります。抗うつ・抗不安に効果のある治療薬の副作用は、主に3つです。
- 吐き気・めまい・睡眠
- 不安
- 不整脈
薬物を服用すると、消化器官や脳の嘔吐中枢を刺激します。消化器官が刺激されると消化機能が低下し、嘔吐中枢が刺激されると、吐き気を感じやすいです。
また自分の身体に合わない薬物を服用すると、賦活症候群の症状が出る人もいます。
賦活症候群は治療薬の服用を開始した直後に、かえって不安やイライラなどの症状が出る状態です。中枢神経が過剰に刺激されると、不安やイライラなどの症状が出ます。若い人が抗うつ・抗不安に効果のある治療薬を服用すると、飲み始めに賦活症候群が見られることがあります。
デメリット2:薬を服用し続ける必要がある
薬物療法には、薬を服用し続けないとパニック障害の症状が完治しないデメリットがあります。
うつや不安感に効果のある治療薬に、効果の即効性はありません。治療薬を服用し続けることで、少しずつ身体の症状が軽減でき、ストレスに強い脳の状態が構築できます。
症状が改善されたからといってすぐに服用を辞めると、パニック障害が再発する可能性があります。
治療薬に依存する必要はありません。しかし症状がよくなってからも、最低3ヵ月から6ヵ月は服用を続け、少しずつ減薬しましょう。
症状が緩和されてから完治するまでには個人差があるため、服用し続ける期間は医師と相談して決めてください。
薬物療法以外で効果的なパニック障害の治療法
心理療法は、薬物療法以外でパニック障害を治す効果的な治療法の1つです。
前提として、パニック障害は薬物療法だけでも治療できます。しかし薬物療法だけで完治できるとは限りません。一時的に発作を抑えられても、ある出来事をきっかけに再発する可能性があります。
問題が深刻な場合、薬物療法と心理療法の併用が効果的です。薬物療法で心身を整えて、心理療法で問題の根本的な解決を図る方法を採用する医療機関もあります。
治療薬に頼った生活をしていると自己肯定感が下がるため、心理療法との併用も検討しましょう。
以後では、薬物療法との違いも交え、心理療法の特徴を解説します。
心理療法とは
心理療法は専門知識を持つカウンセラーと会話して、心理的問題に向き合う治療法です。心理療法と薬物療法の違いは、治療におけるアプローチや目的です。
治療法 | 心理療法 | 薬物療法 |
---|---|---|
メリット | 問題の根本的な解決が図れる | 身体的な症状が改善できる |
デメリット | 自分の悩みに向き合う必要がある | 治療薬を服用し続ける必要がある |
心理療法は問題の根本的な解決を、カウンセラーとともに図る治療法です。問題を根本的に解決できると、同じ悩みがきっかけの症状の再発が防止できます。
また心理療法は、薬物療法のような副作用のリスクがありません。問題が解決できると、心身ともに健康的な生活が送れます。ただし自分の悩みに向き合う必要があり、かえってふさぎ込んでしまう可能性があります。
悩みに向き合う決心がまだついていない人は、薬物療法がおすすめです。薬物療法を選ぶなら、副作用のリスクを抑えるために、自分に合う治療薬を把握しておきましょう。
パニック障害の改善法をより詳しく知りたい人は次の動画を参考にしてください。
心理療法にはカウンセリングがおすすめ
心理療法でパニック障害を治療したいなら、カウンセリングを利用しましょう。
カウンセリングは、より専門家と相談者の対話を重視した治療法です。心理療法は心理的外傷の解消を意識した対話を重視しており、アプローチ方法が異なります。
治療法 | カウンセリング | 心理療法 |
---|---|---|
目的 | 悩みの解決や自己成長 | 問題の根本的な解決 |
特徴 | 心理学に基づく資格を持つ医療従事者が対応する | 医学的な意識が強く、症状改善に対して積極的 |
アプローチ | 相談者からの話を受けて、共感する姿勢で提案する | 相談者の悩みを解決するための最適な方法を提案する |
不安を抱えており、何から始めたらよいかわからない人は、相談者に寄り添った対話を重視するカウンセリングがおすすめです。
対面以外にオンラインで受けられるカウンセリングサービスが増えています。オンラインなら自宅でも気軽に相談できます。まずはオンラインで受けられるカウンセリングサービスを利用しましょう。
おすすめのカウンセリングサービスを知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
→ 心理カウンセリングおすすめ8選【人気の有名どころを厳選紹介】
パニック障害の治療薬に関するよくある質問
パニック障害の治療薬に関するよくある質問をまとめました。
- パニック障害に一番効く治療薬は?
- 抗うつ剤と抗不安剤は併用して問題ない?
パニック障害に一番効く治療薬は?
よくインターネット上で「パニック障害におすすめの薬」というテーマが取り上げられています。しかし、パニック障害を持つ方に一律しておすすめできる薬というものはありません。
薬は患者の性別や年齢、息苦しさ・動悸などの症状から、医師がその人にあう処方を行います。そのため、おすすめの薬は一人ひとり異なるのです。
薬を使用するときは自己判断で使用するのではなく、医師の判断のもと用法用量を守り、正しく使用することが大切です。治療薬は、医師へ相談したうえで服用するようにしましょう。
パニック障害に使われる治療薬の種類を詳しく知りたい方は、次の記事を参考にしてください。
抗うつ剤と抗不安剤は併用して問題ない?
抗うつ剤と抗不安剤は併用されることが多いです。
抗うつ剤は意欲減退や不眠などの症状を和らげる治療薬で、抗不安剤は不安や緊張を抑えてリラックスできる安定剤です。2つの治療薬は役割が異なるため、併用すると高い効果が期待できます。
ただし2つの治療薬を併用する際に、他の薬を併用している場合は医師に相談しましょう。
また2種類以上のセロトニン再取り込み阻害薬を服用すると、かえってセロトニンのバランスが崩れることも懸念されます。セロトニン再取り込み阻害の効果がある薬の併用は、おすすめできません。
まとめ
パニック障害は、薬物療法で脳の神経伝達物質に働きかけることで治療できます。
悩みによるストレスでセロトニン・ノルアドレナリン・ドーパミンのバランスが崩れると、身体の不調に繋がります。薬物療法で3つの神経伝達物質のバランスを整えると、抗うつ効果・抗不安効果でパニック障害が治療可能です。
ただし薬物療法は、数ヵ月から1年以上の期間にわたって治療薬を服用し続ける必要があります。また悩みを根本から解消する治療法ではありません。
精神的な問題による身体的な症状に悩む人は、メリット・デメリットを踏まえたうえで、薬物療法での治療を検討しましょう。
なお、周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+(にこっとプラス)」にご参加ください。
「にこっとプラス」では、次のように参加者同士が症状への悩みや対処法といった情報を気軽に交換することができます。
「いきなりコミュニティに入るのはちょっと気が引ける…」と不安な方は、自宅や外出先で行える、薬に頼らず「食事」と「栄養」でパニック障害を克服する改善動画をご覧ください。
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