この記事では、パニック障害が完治した人の特徴や体験談を紹介します。
「パニック障害が完治した人はいるのかな…」
「パニック障害が完治した人はどんな生活を送っていたんだろう？」
一般的に、治療が長期間に及ぶことが多いパニック障害。治療による成果がみられないと、完治できるのだろうかと不安になってしまいますよね。
そのようなときは、実際に完治した人の存在が治療のモチベーションとなるでしょう。完治した人の存在や、完治に役立った体験を知ることは、希望となるはずです。
そこで本記事では、パニック障害を完治させるまでの道のりを、実際の体験談を交え紹介します。完治につながる生活習慣や治療法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
- パニック障害は適切な治療を受けることで完治が目指せる病気
- 生活習慣を整え、専門的な支援を受けることで完治に近づく
- 病院での治療体験や意識の変化が、完治につながることがある
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パニック障害が完治した人はいる？
パニック障害が完治した方は大勢います。パニック障害は、適切な治療によって8〜9割は完治もしくは寛解すると言われている病気です。
多くの方は日々の努力に加えて、薬物療法や心理療法を受けることで完治を実現させています。治療を通して少しずつパニック発作の頻度や強さを減らし、最終的に薬に頼らない生活を目指すのです。
また、完治には周囲のサポートも有効です。患者同士で悩みを共有し合う自助グループも完治を目指す上で心の支えとなるでしょう。
パニック障害は、決して治らない病気ではありません。諦めずに治療に取り組むことで、完治や寛解を目指すことができます。
パニック障害が完治した人の生活習慣
パニック障害は完治が目指せる病気ですが、それは一朝一夕で叶うものではありません。病院での治療はもちろん、日頃の生活習慣を整えることも非常に大切です。
ここでは、パニック障害の完治につながる生活習慣を、6つにまとめて紹介します。
- 規則正しい生活
- 栄養バランスのよい食事
- 適度な運動
- ストレス管理と休息
- 無理のない対人交流
- 専門的なサポートの活用
規則正しい生活
規則正しい生活は、パニック障害を完治させる上で大切なものです。生活リズムが整っていると、心身のバランスも整えることができます。
質の高い睡眠がとれるよう就寝時間は一定を心がけ、昼寝をする場合は短時間に留めましょう。パニック障害に関わらず、健康を維持する上で良質な睡眠は欠かせません。
また、カフェインやアルコールの摂取は控えましょう。特に薬を服用している期間は、薬の効果に影響を与えることがあるため、避けるのが好ましいとされています。
規則正しい生活は、パニック障害を完治させるための土台とも言えます。まずは就寝時間を意識するところからはじめてみましょう。
栄養バランスのよい食事
栄養バランスのよい食事も、パニック障害の完治につながります。食事は、体だけでなく心を健康にするためにも重要なものです。三食バランスのよい食事を心がけましょう。
たとえば、緑黄色野菜には鉄分やビタミンCが多く含まれているため、疲れやストレスを和らげるのに効果的です。食事によって心が健康になると、ストレスに打ち勝つことができるようになります。食事を通して、心身の健康を保ちましょう。
なお、下の記事ではパニック障害に効く食べ物を紹介しているので、あわせて参考にしてください。
適度な運動
適度な運動は、心身の安定やストレス解消に役立ち、パニック障害の症状を軽減させる効果を期待できます。また、運動は体力向上が目指せるだけでなく、自己肯定感を高めることも可能です。
何かを達成したり毎日続けられているという満足感が、自信につながります。運動は継続することが大切であるため、無理なく続けられるものを取り入れましょう。激しい運動である必要はありません。
たとえば、ウォーキングは気軽に体を動かせるだけでなく、季節の移り変わりを肌で感じることが気分転換にもなります。ヨガやピラティスなど、自宅でできる運動でも良いでしょう。
無理のない範囲で、日々の生活に取り入れることが大切です。
ストレス管理と休息
ストレスを管理しながら十分な休息とることは、パニック障害の改善や完治に必要不可欠です。ストレスを溜めるとパニック発作の引き金となることがあるため注意が必要です。
疲れたときは、深呼吸をするだけでも気持ちを楽にすることができます。呼吸法や、体の筋肉をリラックスさせる漸進的弛緩法など、リラクゼーション法をいくつか知っておけばストレスを軽減させることが可能です。
また、意識して休息の時間を設けることが大切です。趣味や余暇の時間を作るよう心がけましょう。パニック障害を完治させるには、ストレスを溜め込まないだけでなく、自分で解消する術を身につけることが重要です。
無理のない対人交流
無理なく適度に他者と交流することは、社会参加できていると実感でき、孤独感を軽減させます。人とのつながりは、心の支えとなるものです。
家族や友人と過ごしたり、趣味の集まりに参加したりできるとよいでしょう。同じ病気を抱える人が集まる自助グループでは、当事者にしかわからない悩みや不安を共有することができます。
対人交流によって、いざというときに頼れる人がいるという状況は、安心感をもたらします。少しずつでも人とのつながりを作り、関係を深められるとよいでしょう。
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専門的なサポートの活用
専門家によるサポートは、治療を円滑に進める上で有効なものです。一人で悩まず、専門家の力を借りることも検討しましょう。
パニック障害の治療中は、定期的な通院によって医師や心理療法士とつながれていることが大切です。現状を相談することで、問題の早期発見や悪化を防ぐことができます。
薬を調整してもらったり、治療における不安や改善したときの達成感を共有したりすることは、モチベーションを維持する上でも役立ちます。治療中は積極的に周囲を頼りましょう。
パニック障害が完治した人の体験談
ここでは、「Yahoo!知恵袋」を参考に、パニック障害が完治した人の実際の体験談を紹介します。なお、あくまで体験談であるため、参考に留めるようにしましょう。
パニック障害は完治できる(完治できる可能性の高い)病気です。
ただ、他の精神疾患と比べると医師にも患者にも作業の数が多いといえます。
初期はパニック発作を押さえるための投薬治療や当面のしのぎ方の指導を受けますが、
ある程度改善してくるとこんどはパニックになりやすい環境に接して、ぎりぎりのラインで引き上げてくるといったトレーニングを行います。
そしてトレーニングが充分にできてきてから、症状がほとんど出にくくなってから、
1～2年ほどは揺り戻し(症状の再燃)を防止するためにきちんと服薬していくことが重要となります。
この段階での服薬をいい加減にするとせっかく積み上げてきたものが無駄になってしまいます。
お医者さんとの細かな情報交換を心がけてください。
うんざりすることは多いと思いますが、ねばり強く取り組んでください。
味方はたくさんいます。
引用元：Yahoo!知恵袋
まず、不安におちいる仕組みがわかって、このときは急にわかりだした感じです。
これがあって、不安が急に楽になりました。
その後、徐々にゆっくりと回復してしまった、こんな感じです。
引用元：Yahoo!知恵袋
私の父がそうでしたが、やはり家族の助けでしょうか。
家族を支える責任感とか、家族に支えられたり、そういう感じでなおったんですかね…
いまではそうかわからないくらい普通です。
薬は飲み続けているみたいですが。
引用元：Yahoo!知恵袋
パニック障害を完治させるための方法
パニック障害の完治を目指すには、日々の生活を意識することに加え、病院で適切な治療を受けることが重要です。ここでは、パニック障害の完治につながる治療法について、2つにまとめて紹介します。
- 薬物療法
- 心理療法
薬物療法
薬物療法は、パニック発作を軽減・消失させることに大きく貢献する治療です。パニック発作の消失は、パニック障害の完治を目指す上で最も重要なものだと言えます。
一般的にパニック障害の治療には、抗うつ薬（SSRI）と抗不安薬が使用されます。どちらも医師の指示に従って服用することが大切です。
抗うつ薬（SSRI）は、長期的な服用を通して不安感や抑うつ感を軽減させるものです。急なパニック発作を速やかに鎮めるには、抗不安薬が効果的です。
薬物療法は、薬に頼らない生活を目指すために取り組む心理療法に、落ち着いて取り組む上でも有効です。頻繁にパニック発作が起きるなど不安定な状態では、カウンセリングの効果を発揮しにくくなります。
薬物療法は、パニック障害の完治に必要不可欠な治療の一つです。医師の指示のもと、進めていきましょう。
心理療法
心理療法は、パニック発作の原因を根本的に改善させ、最終的に薬に頼らない生活を送る上で重要な治療です。主に認知行動療法によって、パニック発作を引き起こしている考え方や行動を修正します。
認知行動療法は、自分の考えや行動を客観的に見つめることを通して、徐々に認知を修正していくものです。ときには暴露療法によって、あえて恐怖を感じる状況に直面することもあります。
自分の考え方を見つめ直して恐怖を乗り越えたという成功を経験を積むことで、不安を克服していくのです。治療には、心理療法士と二人三脚の姿勢で意欲的に取り組むことが大切です。
なお、下の記事では、パニック障害の治し方について順を追って詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
パニック障害の完治にまつわるよくある疑問
最後に、パニック障害の完治にまつわるよくある疑問へ、まとめて回答します。
- パニック障害が完治するには何年かかる？
- パニック障害は自力で完治させることができる？
パニック障害が完治するには何年かかる？
パニック障害が完治するまでの期間は、個人差が大きいため一概には言えません。一般的に、6ヶ月～2年程度で完治を達成する方が多いと言われています。
認知行動療法を受ける場合は、そのセッション回数（面接回数）も治療期間に影響します。週1回の治療を12回程度、つまり約3ヶ月行うのが一般的です。
ただし、パニック障害を持つ方の症状の程度や経過などによって、治療期間はさまざまです。これらの情報はあくまで参考程度に留めておきましょう。
なお、下の記事では、パニック障害の治療期間について詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
パニック障害は自力で完治させることができる？
パニック障害は、気合いや努力だけで完治させることが難しい病気です。病院で適切な治療を受けることが完治への近道です。
パニック障害が軽度であれば、生活習慣の改善によって症状の軽減を目指すことができます。しかし、自己流の対処法では症状が悪化してしまう可能性も捨てきれません。
治ったように見えても、一時的に症状が落ち着いているだけであることも想定されます。医師ではない人が病状を判断するのは、困難かつ危険です。
対処法を見誤り、症状が悪化したり長期化したりすると、日々の生活がつらいものとなってしまいます。早期に病院を受診し、医師の指示のもと薬を服用したりカウンセリングを受けたりすることが重要です。
まとめ
本記事では、パニック障害の完治について、実際に完治した人の体験談を交えながら詳しく紹介しました。また、パニック障害を持つ方が取り入れたい生活習慣についても解説しました。
パニック障害は、適切な治療を受けることで完治が目指せる病気です。完治に向けて、無理のないペースで治療に取り組んでいきましょう。
本記事があなたのお役に立てることを願っております。
なお、周りにパニック障害について話せる人がいないと悩んでいる方は、不安・パニック障害に悩む7万人の方が参加する、不安パニック専門のオンラインサポートコミュニティ「nicot+（にこっとプラス）」にご参加ください。
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