パニック障害の治療におすすめの食べ物5選!栄養療法についても紹介

この記事では、パニック障害の治療におすすめの食べ物を紹介します。

「パニック障害の治療中は何を食べたらいいのかな?」
「避けた方が良い食べ物はあるのかな?」

パニック障害に悩む方のなかには「治療中に何を食べればいいのかわからない」と悩んでいる方もいますよね。正しい食生活は症状の改善をもたらしますが、なかにはパニック障害の方が避けるべき食べ物も存在します。

知らず知らずのうちにパニック障害によくない食べ物を摂取して、症状が悪化するということも少なくありません。そのため、パニック障害の治療に効果的な食べ物を事前に知っておくことが重要です。

そこで、本記事ではパニック障害の治療中におすすめの食べ物を紹介します。あわせて、パニック障害の治療中に控えるべき食べ物も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

この記事の要約
  • パニック障害の治療中には卵や野菜類、魚介類がおすすめ
  • カフェインや塩分・糖質が多い食べ物は控える
  • パニック障害の栄養療法にはオーソモレキュラー栄養療法がある

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目次

パニック障害の治療中におすすめの食べ物

さっそく、パニック障害の治療中におすすめの食べ物を、5つにまとめて紹介します。

  • 野菜類
  • 魚介類
  • 乳製品
  • ナッツ類

パニック障害の治療中には、卵を積極的に摂取することが大切です。なぜなら、卵には心を落ち着かせるセロトニンの原料となるトリプトファンが豊富に含まれているためです。

セロトニンとは、感情を調整する働きがある神経伝達物質のことであり、不足すると不安や抑うつになりやすいとされています。トリプトファンを摂取することでセロトニンが合成されやすくなり、気分を安定させることが可能です。

とくに卵黄には、記憶・学習に深く関わるリン脂質を構成するのに必要なコリンも含まれており、脳を活性化させるのに役立ちます。

また、卵には良質なタンパク質やビタミンB群も含まれています。タンパク質やビタミンB群はストレスへの抵抗力を高め、自律神経のバランスを整えることが可能です。1日2~3個を目安に摂取すると良いでしょう。

野菜類

パニック障害の治療中には、緑黄色野菜の摂取が効果的です。

ほうれん草やブロッコリーには、神経を維持するために欠かせない葉酸が豊富に含まれています。葉酸が不足するとパニック障害の症状が悪化する可能性があるため、緑黄色野菜の摂取は症状改善に非常に効果的です。

また、ニンジンやカボチャなどのβカロテンを含む野菜も積極的に摂取すると良いでしょう。抗酸化作用により、心身の健康を保つのに有効です。

野菜類は、サラダやお浸しなど、生野菜で摂取することで栄養を効率的に摂取できます。1日350g以上の野菜を目標に、バランスの良い食事を心がけてみてください。

魚介類

パニック障害の治療中には、魚介類の摂取が有効です。マグロやカツオなどの魚介類には、セロトニンの原料となるトリプトファンが豊富に含まれています。また、DHAやEPAも含まれており、脳の発達を促進させるのです。

とくに刺身など生の状態で食べることで、栄養素を効率的に摂取できます。週に2~3回ほど、魚料理を取り入れると良いでしょう。

また、イワシやサバなどの青魚に含まれるビタミンDは、セロトニンを生成するのに関係します。魚の種類を変えながら摂取すれば、より効果的に栄養を補給できます。

乳製品

パニック障害の治療中には、発酵食品である乳製品がおすすめです。ヨーグルトやチーズは、腸内環境を整える乳酸菌が豊富です。セロトニンの90~95%は腸で作られているため、腸内環境を整えることが症状の改善につながります。

朝食にヨーグルトを食べる習慣をつけると、腸内環境が改善し心が安定します。1日1回は乳製品を摂取するよう心がけましょう。

また、乳製品に含まれるカルシウムには、神経の興奮を抑える作用もあります。不安やイライラを感じた時は、ホットミルクを飲むのもおすすめです。

ナッツ類

パニック障害の治療中には、ナッツ類が有効です。アーモンドやクルミには、セロトニンの原料となるトリプトファンが含まれています。

とくにアーモンドには、神経の興奮を抑えるマグネシウムも豊富で「天然の精神安定剤」とも呼ばれています。食べ過ぎに注意しながら、毎日の習慣に取り入れてみましょう。

ナッツ類には、不安を和らげるビタミンEも含まれています。抗酸化作用が強く、老化防止になるため、小分けにして携帯しておくと便利です。

パニック障害の治療中に控えるべき食べ物

ここからは、パニック障害の治療中に控えるべき食べ物を、3つにまとめて紹介します。

  • カフェイン
  • 塩分の多い食品
  • 糖質の多い食品

カフェイン

パニック障害の治療中は、カフェインを含む飲み物や食べ物を避けましょう。

カフェインの関係を調べた研究によると、パニック障害を持つ方の51.1%が480mgのカフェイン摂取後に発作を経験したという報告があります。カフェインは交感神経を刺激する働きがあり、パニック発作を起こす要因となるのです。

コーヒー1杯には、約120mgのカフェインが含まれています。緑茶やチョコレートにもカフェインは含まれているため、摂り過ぎないようにしましょう。

カフェインレスの飲み物に切り替えたり、ハーブティーを選んだりすることで、リラックスした状態を保ちやすくなります。

なお、下の記事ではパニック障害とカフェインの関係性を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

塩分の多い食品

パニック障害の治療中は、塩分の多い食品を控えることが大切です。なぜなら、食塩の成分であるナトリウムを摂り過ぎると、メンタルヘルスが不調になる可能性があるためです。

1日あたりの塩分量は、6g未満にしましょう。新鮮な野菜や果物、調味料を控えめにした料理を中心とした食生活を心がけることをおすすめします。

また、外食時はドレッシングやソースを別添えで頼むといった塩分コントロールの工夫も効果的です。

糖質の多い食品

パニック障害の治療中は、糖質を摂り過ぎないことが大切です。

糖質を多く摂取すると血糖値が急激に上昇し、自律神経の乱れを引き起こす可能性があります。自律神経の状態が悪化すると、パニック障害の症状も悪化しやすくなるのです。

菓子パンや清涼飲料水など、精製された糖質を多く含む食品は控えめにしましょう。代わりに玄米や全粒粉パンなど、食物繊維を含む糖質を選ぶことをおすすめします。

パニック障害の栄養療法「オーソモレキュラー栄養療法」

ここまで、治療中におすすめの食べ物や避けるべきものを紹介してきました。ここからは、パニック障害に効果的とされる栄養療法「オーソモレキュラー栄養療法」を紹介します。

オーソモレキュラー栄養療法とは、栄養やサプリメント、糖質コントロールを用いて、身体を構成する約37兆個の細胞の働きを向上させる療法です。

海外では1960年代から精神疾患の領域における治療として応用され始め、現在ではほぼすべての医療分野に及んでいます。

具体的な方法

パニック障害の栄養療法は、食事・サプリメント・生活習慣の3つの要素で構成されています。

食事では、血糖値の安定化とタンパク質の適切な摂取が基本となります。急激な血糖値の変動は自律神経に影響を与えるため、1日3食をバランスよく摂ることが大切です。

サプリメントでは、栄養素を補充するために、症状や病態などに合わせ適切な種類と量を選びます。消化の吸収力が低下している時は、点滴を用いて栄養素を補充するケースもあります。

さらに、生活習慣を整えることも大切です。運動や睡眠、ストレス管理は栄養の代謝に関わります。ウォーキングや水泳などの運動をしたり、ストレス解消法を見つけたりしていくのです。

オーソモレキュラー栄養療法のメリット

パニック障害の栄養療法には、3つのメリットがあります。

  • 副作用が少ない
  • 一人ひとりに合った指導が行われる
  • 無理なく続けやすい

最も重要なのは、薬物療法と比べて副作用が少ないという点です。薬物療法では眠気や疲労感などの副作用が出るケースもありますが、栄養療法ではそのような心配が少なくなります。

また、栄養療法では一人ひとりの体質や生活習慣に合わせた指導が行われます。朝食を食べる習慣がない方には段階的な改善プランが提案され、食べ物の好き嫌いが多い方には代替となる食材が提案されるのです。

さらに、日常生活の中で無理なく続けられるという利点もあります。徐々に食生活を改善していくことで、持続的な効果が期待できるのです。

オーソモレキュラー栄養療法で得られる効果

パニック障害の栄養療法には、具体的な効果が報告されています。

オーソモレキュラー栄養医学研究所が行った実際が行った実際の治療では、ヘム鉄やビタミンB群などの必要な栄養素を約2年間継続的に摂取することで、症状の改善が見られました。

オーソモレキュラー栄養療法によって不安感や動悸といった症状が軽減したり、パニック発作の頻度が減少したりしたのです。

ただし、効果の現れ方には個人差があり、継続的な取り組みが必要です。医師や栄養士と相談しながら、自分に合った栄養療法のプランを見つけていきましょう。

パニック障害の治療中における食事のQ&A

最後に、パニック障害の治療中における食事のQ&Aを、3つにまとめて紹介します。

  • 吐き気がする時の食事方法は?
  • 食べるのが怖い時はどうしたらいい?
  • 発作が出て食事できない時の対処法は?

吐き気がする時の食事方法は?

パニック障害で吐き気があるときの食事は、量と消化の良さがポイントとなります。

まず、食事量は普段より控えめにし、少量ずつ分けて摂りましょう。一度に多くの量を食べると胃への負担が大きくなり、かえって体調を崩す原因となります。

消化の良い食材を選ぶことも大切です。スープやおかゆなどを選び、油っこい食べ物や硬い食材は避けましょう。体調の良い時には間食を上手に取り入れ、1日の必要な栄養をしっかり補給することを心がけてください。

食べるのが怖い時はどうしたらいい?

パニック障害による食事への不安は、リラクゼーション法で和らげることができます。食事の前にリラクゼーション法を実践することで、心と体の緊張をほぐせます。とくに、深呼吸や肩の力を抜くなどの簡単なリラックス法から始めてみましょう。

また、信頼できる人と一緒に食事をとると、安心感を得られることもあります。最初は少量の食事から始めて、徐々に慣れていく方法もおすすめです。

なお、下の記事ではパニック障害で食べるのが怖い時の対処法を紹介しているので、あわせて参考にしてください。

発作が出て食事できない時の対処法は?

パニック発作時の食事は、まず発作が落ち着くまで無理をせず待つことが大切です。

発作が落ち着いてきたら、水分補給から始めましょう。とくにハーブティーやカモミールティーには、自律神経のバランスを整える効果があるため、症状の改善が期待できます。

食欲が戻ってきたら、スープやおかゆなど食べやすいものから少しずつ試してみてください。少ない量から始めて、体調を見ながら徐々に普段の食事に戻していくことをおすすめします。

まとめ

パニック障害の治療において、食事は重要な役割を果たします。適切な食事管理と栄養バランスを整えることで、症状の改善が期待できます。

とくに大切なのは、自分に合った食事のとり方を見つけることです。トリプトファンを多く含む食材を取り入れながら、カフェインなど刺激物を避け、規則正しい食生活を心がけましょう。

また、食事に関する不安や悩みがある時は、ひとりで抱え込まず医師に相談しましょう。周囲のサポートを得ながら、焦らず治療を進めてくださいね。

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