自然治癒は難しい?パニック障害が治らない5つの原因とよくある誤解

自然治癒は難しい?パニック障害が治らない5つの原因とよくある誤解

この記事ではよくある誤解も交え、パニック障害が治らない原因を解説します。

この記事の要約
  • パニック障害との向き合い方を誤解していると回復に支障をきたす
  • パニック障害が治らない人は治療方法が合っていない可能性がある
  • パニック障害を治すためには病院受診や生活改善が必要

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目次

なぜパニック障害は治らないのか

パニック障害が治らないのは、病への誤解があったり、根本的な理由が改善できていなかったりするためです。また、生活習慣だけでなく日々の暮らしのなかにも、パニック障害が治らない理由があります。

パニック障害が治らない人は、日々のさまざまな場面で発作の不安を感じています。くわえて、パニック発作が起きやすい状況や場所にも強いストレスを感じているでしょう。

パニック障害は、正しく治療をおこなえば、改善できる病気です。

根本的なパニック障害の発症原因をより詳しく知りたい人は、次の記事を参考にしてください。

パニック障害が治らない人のよくある誤解7つ

パニック障害が治らない人のよくある誤解7つ

ここからは、パニック障害が治らない人によくある誤解を、7つにまとめて解説します。

誤解1:発症に気付いていない

大前提として、症状に気付いていなければ、パニック障害は治せません。

病の自覚がなければ、専門機関への相談や治療に取り組むタイミングは遅れます。結果として回復も遅くなり、「治らない」状態につながります。

パニック障害は一時的な不調でなく、専門機関での治療を必要とする病気です。パニック障害を治すためには、どのような症状があるのかを知っておきましょう。

下の記事では、パニック障害の前兆をより深く紹介しているため参考にしてください。

誤解2:「そのうち」治ると思っている

「そのうち治る」と思っているのも、パニック障害が治らない人によくある誤解の1つです。なぜなら、パニック障害は自然治癒では治らない病気だからです。

人間には自然治癒機能があり、自分の体を健康な状態に戻そうとします。しかしパニック障害は、「そのうち」と放置することや対策を誤ることで、より悪化します。

パニック障害の鑑別診断を受け、適切な治療に取り組むことが回復への近道です。

「そのうち」治ると軽視するのではなく、できるだけ早くパニック障害を治すための行動を取りましょう。

誤解3:「すぐに治る」と思っている

「すぐに治る」と思っているのも、パニック障害が治らない人によくある誤解です。パニック障害は適切な対応をすると早く改善しますが、すぐに治るわけではありません。

パニック障害の治療に必要な期間は、およそ半年から2年と考えられています。しかし、症状が慢性化していたり重度であったりする場合は、さらに回復に時間を要するでしょう。

「パニック障害はすぐに治る病気」の認識を改め、治療に向きあうことが賢明です。

なお、下の記事ではパニック障害に必要な治療期間も解説しているため参考にしてください。

誤解4:「薬さえ飲めば治る」と思っている

パニック障害を抱える人によくある誤解は、「薬さえ飲めば治る」と思っていることです。なぜなら、薬によって発作が抑えられたとしても一時的であり、パニック障害の根治には至らないためです。

パニック障害の再発予防には、薬物療法に並行して、認知行動療法や生活習慣の改善などが必要です。パニック障害の根本の回復が得られなければ、症状がなくなったとしても長期的にはやがて再発するでしょう。

パニック障害は、「薬さえ飲めば治る」病気ではないのです。

下の記事では、より詳しくパニック障害の薬物療法について解説しているため参考にしてください。

誤解5:「気合いで治せる」と思っている

パニック障害が治らない人は、病気が「気合で治せる」と誤解をしています。パニック障害に限らず、多くの病は「気合で治せる」ものではありません。

パニック障害の治療で優先されるのは、薬物療法や精神療法です。また、パニック障害は脳の機能の障害や遺伝などにより、発症すると考えられています。そのため症状は思い込みや勘違いではなく、生理的な現象に基づくものだと知っておかなければなりません。

治療に正しく取り組めない場合、症状が悪化していることに気付かない場合もあります。そのため、「気合で治せる」と思っていることは誤解だと認識を改めましょう。

誤解6:日常生活に原因はないと思っている

日常生活に原因がないと思っていることも、パニック障害が治らない人に多い誤解です。パニック障害の原因には、脳機能の障害や遺伝以外にも、日頃のストレスや生活習慣などが挙げられるためです。

たとえば喫煙やアルコールの習慣、仕事のストレスなどが原因に考えられます。不規則な生活や栄養状態なども、忘れてはいけないパニック障害の原因です。

日常生活を改善すると、パニック障害の回復も期待できます。

下の記事では、パニック障害が治るきっかけとなった体験談や意識したいことを解説しているため参考にしてください。

誤解7:治療は途中でやめても問題ないと思っている

パニック障害が治らない人によくある誤解が、治療は途中でやめても問題ないと思っていることです。薬物療法や生活習慣の改善で発作がなくなったとしても、完全に「治った」とは言い切れないためです。

治療は長期的で、終了には医師の判断が求められます。パニック障害に大切なことは、発作が起きないことではなく「発作が起きても大丈夫」な状態にすることです。

発作が落ち着いた状態を「治った」と解釈し、治療を途中でやめた場合、再発する可能性が高まります。治療の必要性は主治医と相談して決めることが最適であり、自己中断はおすすめできません。

治療を途中でやめても問題ないと思っていることは、パニック障害に対する誤解なのです。

日常生活にあふれるパニック障害が治らない5つの原因

日常生活にあふれるパニック障害が治らない5つの原因

パニック障害が治らない原因は日常生活にもあふれています。

ここからは、日常生活にあふれるパニック障害が治らない原因を、5つにまとめて解説します。

夜更かし

パニック障害が治らない原因にあげられるのが、夜更かしです。夜更かしは睡眠不足につながり、パニック障害の症状である不安を悪化させる可能性があります。

睡眠不足は健康問題のリスクを高め、気分の低下や不安の助長につながります。結果として、パニック障害が治らない状況を作り出してしまうでしょう。

夜更かしは、パニック障害に悩む人が「やってはいけない」ことです。

パニック障害の症状には夜間発作もあり、眠れない原因にもなり得ます。パニック障害と睡眠障害は、双方向に関係し合うことも忘れてはいけません。

なお、下の記事ではパニック障害の人がやってはいけないことについて解説しているため参考にしてください。

ストレスの溜めすぎ

ストレスの溜めすぎは、パニック障害が治らない原因の1つです。ストレスの溜めすぎは交感神経や副交感神経といった自律神経の働きを乱し、心身のバランスを崩してしまうためです。

文部科学省でも、ストレス反応は心理的・行動的・身体的反応に現れると報告されています。なかでもパニック発作に関係する不安や動悸、めまいなどもストレス反応として挙げられています。

ストレスの溜めすぎはパニック障害が治らない原因でもあるため、精神的負担が多すぎないか注意が必要です。

タバコの吸いすぎ

パニック障害が治らない原因の1つは、タバコの吸いすぎです。なぜなら、タバコは血管を収縮させ、心拍数を増加させ呼吸器や循環器系に影響を与えるためです。

一時的にリラックスが図れたとしても、タバコは結果的に不安を高め、依存してしまいます。タバコはストレスの発散ではなく、ストレスの原因になると認識を改めることが大切です。保健指導リソースガイドでも、タバコはメンタルヘルスに悪影響だと報告されています。

タバコの吸いすぎが、パニック障害が治らない理由だといえます。

お酒の飲みすぎ

日常生活におけるお酒の飲みすぎも、パニック障害が治らない原因の1つです。大量のアルコールの摂取で依存症へつながり、パニック障害の悪化を招くためです。

厚生労働省は、1日20g以上のアルコール摂取に健康リスクがあると報告しています。アルコール摂取量の基準とされるお酒は、純アルコール換算で20gです。

具体的にはビールは中びん1本(500ml)、日本酒は1合(180ml)、ウイスキーはダブル1杯(60ml)が目安です。

実際に、下の口コミのようにお酒の飲み方に悩んでいる人もいます。

「パニック障害です。
元々お酒が好きで良く呑んでいたんですけれどパニック障害になってからアルプラゾムを朝昼夜頓服薬ロラゼパムを服用しています。
現在も頓服薬や薬に頼りながら飲酒してる方がいましたら飲酒しても問題ないのか教えて欲しいです。」

引用:Yahoo!知恵袋

お酒の飲みすぎは、パニック障害以外にもいい影響をもたらしません。飲みすぎには注意が必要です。

カフェインの摂りすぎ

パニック障害が治らない人には、カフェインの摂りすぎが原因に挙げられます。カフェインには交感神経を刺激する効果があり、パニック発作を誘発する可能性があるためです。

スウェーデン・ウプサラ大学の研究論文では、480mg以上のカフェインがパニック発作を誘発する可能性が示されています。そのためパニック障害に悩む人は、なるべく日常からカフェインを控えることが大切です。

カフェインレスコーヒーやデカフェコーヒーなど、カフェインの少ない飲み物を選びましょう。

治療を続けてもパニック障害が治らない人の共通点

治療を続けてもパニック障害が治らない人の共通点

ここでは治療を続けてもパニック障害が治らない人にみられる共通点を、3つにまとめて解説します。

下の記事ではパニック障害が完治した人について詳しく紹介しているため、参考にしてください。

共通点1:治療が断続的

パニック障害が治らない人には、治療が断続的である共通点があります。断続的な治療は、症状の再発や悪化のリスクを高めてしまうためです。断続的とは、中断したり、再開したりする状態を指します。

断続的な治療では効果が安定せず、「治った」状態に至るまでの期間が長期化しやすい傾向にあります。症状が慢性化し、日常生活に影響をきたす可能性もあるため継続した治療が必要です。

北海道大学大学院医学研究科の傳田健三氏は、薬物療法は1年以上継続すると再発しにくいと報告しています

パニック障害を治すためには、継続した治療に取り組みましょう。

共通点2:治療方法が適していない

治療方法が適していないことも、パニック障害が治らない人の共通点です。治療方法が適切でないと、パニック障害の発作の頻度や強さが増し、慢性化しやすいためです。

パニック障害の治療には、薬物療法と精神療法があります。

薬物療法で用いられるのが、抗うつ薬やベンゾジアゼピン系薬剤などの抗不安薬です。また、必要に応じて選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、セロトニン-ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)も用いられます。

精神療法では曝露療法やリラクゼーション技法などが用いられます。曝露療法では少しずつ刺激に慣らし、リラクゼーション技法では身体のリラックスを促します。

方法は数多くあるため、適した治療法を見つけることがパニック障害の回復に必要です。

共通点3:治るイメージが薄い

パニック障害が治らない人には、治るイメージが薄い共通点があります。記事の前半で、「気合で治す」ことは誤解だと解説しましたが、自分が「治った」イメージを抱くことは非常に大切です。

治ったイメージを抱くことで、希望やモチベーション、自己肯定感が向上します。また、治ったというイメージ効果により、避けていた状況や場所にも挑戦できるようになります。

プラシーボ効果もパニック障害には有効です。具体的には薬代わりにガムを噛んだり、冷たい水を口に含んだりするなどが挙げられます。

しかし、単なる思い込みや気の持ちように終わらせないことが大切です。適切な治療をおこないながら、自然と治ったイメージを抱けると改善が期待できます。

パニック障害の治らない人がすべきこと3つ

パニック障害の治らない人がすべきこと3つ

最後に、パニック障害の治らない人がすべきことを3つにまとめて解説します。

病院で適切な診察を受ける

パニック障害が治らない人は、病院で適切な診察を受けるべきです。なぜなら病院を受診すると、パニック障害の診断や治療ができ、再発の予防につながるためです。

具体的にはパニック障害によく似た病気との鑑別診断や、薬物療法や認知行動療法の治療が受けられます。また、カウンセリングの紹介や再発予防の指導も可能です。

パニック障害を治すための近道は、病院で適切な診察を受けることです。

なお、下の記事ではパニック障害に効果的な治療薬をより深く解説しているため参考にしてください。

生活習慣を矯正する

パニック障害が治らない人は、生活習慣を矯正することをおすすめします。パニック障害の原因は、脳機能の障害や遺伝のほかに、生活習慣にもあるためです。

生活習慣の矯正が、パニック障害を治す近道です。具体的には起床や就寝時間を一定に定めたり、栄養バランスを意識した食事をしたりといった案があります。

また、ストレスの少ない環境や、運動習慣の確保もパニック症状の悪化を防ぐために意識しましょう。

生活習慣の矯正が、パニック障害を治すために必要です。

症状に対処する術を身につける

パニック障害が治らない際には、症状に対する術を身につけることが有効です。症状への対処法を身につけると、行動や思考の悪循環を断ち切ることにつながるためです。

ただし、結果として発作が起これば症状が悪化する危険性があります。そのため、症状に対処する術を身につけるうえでも服薬治療による症状の予防が大切です。

たとえば気分が悪くなった場合は安静にして休む、深呼吸など簡単な対処術から始めてみましょう。

症状に対する術を身につけることは、パニック障害を治すための近道です。

なお、下の記事ではパニック障害の対処法をより詳しく解説しているため参考にしてください。

まとめ

本記事では、パニック障害が治らない人によくある誤解や治らない原因、すべきことについて解説しました。

パニック障害の治療には、生活習慣を規則正しく変え、病気と向きあう心構えをもつことが大切です。また、専門機関から適切なアドバイスを得ることで、症状の悪化を予防できます。

治療の方法に疑問がある場合も、自己解決せず、専門機関と十分相談することが回復につながります。

パニック障害を軽視せず、治療や対処法に取り組んでいきましょう。

自然治癒は難しい?パニック障害が治らない5つの原因とよくある誤解

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