この記事では、治療期間の目安や&方法も交え「不安障害はすぐ治るのか」における実態を解説します。
- 不安障害がすぐ治るケースは5つある
- 不安障害の治療期間は、6ヶ月~1年が一般的
- 目的や費用、治療への取り組み方によって治療法が異なる
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不安障害は「すぐ治る」こともある?
不安障害は場合によって、すぐ治ることもあります。早期に治療へ取り組み、不安を受け入れることで、発症前の状態に近づきやすくなるためです。
実際のところ、不安を受け入れたことで不安障害の症状緩和を感じた人は存在します。
「不安神経症は
引用:yahoo!知恵袋
不安な状態 恐怖の状態を受け入れることで直ることに近づきます
不安や恐怖な精神状態を
あ~今不安を感じているな…と客観的に観察してみることです
ありのまま受け入れれば不安は軽くなります
それからなるべく自然に触れることです
自然のなかにいて治したひともいます
あと運動療法や食事療法などで
バナナをよく毎日一本食べるようにしたり
赤身の魚をよくたべるようにして
毎日運動をすることです
心の病は脳の傷という本がおすすめです
買ってみては」
上記から、早期から不安を受け入れ専門家の元で治療に取り組むことが大切だといえます。
多くは「少しずつ」回復していく
先ほど「不安障害はすぐに治ることもある」と述べましたが大前提として、不安障害は「少しずつ」回復していくものです。なぜなら、不安障害は思考のクセを見直し、不安との付き合い方を変化させることでゆっくりと改善する病だからです。
不安をコントロールし、上手に付き合うためには、まず「不安になること」を認識する必要があります。不安を認識したら、怯えずに深呼吸をして「大丈夫」と自分を落ち着かせましょう。
天災や未来のことなど、自分の力だけではどうにもできない不安もあります。不安をなくしたり向き合ったりすることに惑わず、自分のペースで向き合っていくことが大切です。
少しずつ病と向き合いながら治療を続けていくことで、不安障害は回復に向かっていきます。
発症者ごとで治療期間は異なる
発症者ごとで不安障害の治療期間は異なります。
症状の現れ方や程度、本人の性格など、さまざまな要因が影響するためです。薬物療法や精神療法の効き方にも、個人差があります。
たとえば、うつ病やアルコール・薬物依存などが重なると、不安障害の治療は長引く傾向があります。逆に症状が比較的軽く、早い段階で治療を開始した場合は、すぐ治りやすいといえるでしょう。
治療のタイミングや背景によって回復までの道のりが変わるため、治療期間を断定することはできません。一般的に不安障害の回復には、6ヶ月~1年程度必要になる場合が多いです。
より具体的な治療期間は、記事の後半で解説しているため参考にしてくださいね。
不安障害がすぐに治る5つのケース
ここからは不安障害がすぐに治るケースを、5つにまとめて解説します。
なお「すぐに治る」とは「数週間~数ヶ月」を指しています。
ストレスの原因が一時的かつ明確
ストレスの原因が一時的かつ明確な場合、不安障害はすぐ治る傾向にあります。原因が解決され、悩む必要がなくなるためです。
具体的には、受験や転職などが挙げられます。本番を迎え、結果がわかるまではドキドキして不安になりますが、終わってしまえば悩むことはありません。
緊張感や不安は、よい結果を出そうとして起こるものです。たとえ結果がよくないものに終わったとしても、しばらく悔やんでしまえば終わるでしょう。
不安になる原因がはっきりしていたり、「不安が終わる目途」があると、不安障害の回復が期待できます。
発症からの経過が浅く慢性化していない
発症からの経過が浅く慢性化していない場合も、不安障害はすぐ治る傾向にあります。発症から時間が経っていないことで症状が軽く、治療に対しての反応が柔軟な状態にあるためです。
具体的には、以下のポイントを振り返ってみてください。該当する項目が多いほど、症状が進行しているといえます。
- 眠れない日が続いている
- 良くない考えが頭を巡り、恐怖や混乱を感じる
- 小さなことが気になる
- 人の注目を浴びる場面が怖い
- 電車やバスなどの公共交通機関が使えない
- 働くのがつらく、仕事を辞めたい
誰にでも起こり得るような症状ですが、2週間ほど続いたら病の可能性があります。早期発見、早期受診に努めることで、慢性化せず治りやすいです。
早期に専門家へ相談できた
早期に専門家へ相談できた場合も、不安障害の治りは早い傾向にあります。早めに適切な治療を受けることで、症状の悪化を予防し、回復への可能性が高まるためです。
しかし、いきなり精神科を受診するのはハードルが高いと感じる方もいますよね。そんな方は、次のような機関やサービスの活用がおすすめです。
- 精神科病院やカウンセリングルームのメールフォーム
- オンラインコミュニティ
特にオンラインコミュニティは移動への時間や手間がかからず、自宅で気軽に相談できる点が魅力といえます。
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適切な治療がすぐ始められた
すぐに適切な治療がすぐ始められた場合も、不安障害の治りは早い傾向にあります。不安を避ける考えや行動が習慣にならないうちに、適切な治療が症状を改善に導くためです。
なお、不安障害の治療法は下記2つが主流です。
精神薬や抗不安薬・漢方薬などを服用する治療法。今すぐ症状を抑えたい方や発作の重い方に適しているます。副作用や依存性の生じる可能性がある点には注意が必要です。
参考:厚生労働省
適切な治療ができなければ日常生活に支障をきたし、うつ病やアルコール依存症を引き起こす可能性もあります。
不安への捉え方を柔軟に変えられた
不安への捉え方を柔軟に変えられた場合も、不安障害の治りは早い傾向にあります。不安の捉え方を改めることで、症状の悪化を防ぎ、ポジティブに考えられるようになるためです。
たとえば、以下のように考えることで不安の捉え方は変わります。
- 「LINEに既読がつかないのは、忙しいからだね」
- 「仕事場の〇〇さんが冷たい気がするけど、体調が悪いのかな?」
- 「最近体調が良くない。たくさん寝て回復しよう」
- 「電車に乗っているときに不安になっても、大丈夫」
大切なのは不安を客観的に捉え「心配していること」がすべてではないと知ることです。不安は、自分を守りたい気持ちの表れでもあります。
不安を避けずに柔軟に受け止め、付き合うことが、不安障害の克服に必要です。
不安障害の治療期間は6ヶ月~1年が目安
前述したとおり個人差はあるものの、不安障害の治療期間は6ヶ月~1年が目安です。
治療の段階 | 治療期間の目安 | 詳細 |
---|---|---|
初期~症状安定期 | 約1~3ヶ月 | 症状の原因を見極め、薬物療法やカウンセリングを スタートする期間早い人はこの段階でかなり落ち着くことも。 |
改善期~再発予防期 | 約6ヶ月~1年 | 日常生活を整えたり、不安との付き合い方を 学びながら徐々に回復していく期間 |
※慢性化している場合 | 1年以上 | 長期的なサポートや認知行動療法などを通じて、 じっくりと回復を目指す必要がある。 |
前提として、不安障害の治療は次の流れで進めます。
- 診断
- 治療開始
- 効果判定
- 治療継続
不安障害は、原因のほかに、偏った思考のクセや行動パターンが積み重なって発症します。薬を飲んだからといってすぐ完治するものではなく、少しずつ心の在り方を整える過程も求められます。
一部の症状が落ち着いたとしても「再発しない状態を維持する」ことが、本当の回復です。症状が軽くなったからといって治療をやめてしまうと、再発リスクが高まります。
症状を抑え、完治するには6ヶ月~1年の継続した治療が必要なのです。
慢性的な症状は長期化する可能性も
不安障害の症状が慢性的な場合、治療は長期化する可能性があります。不安障害は再発や悪化のリスクがあり、適切に治療しなければ、なかなかよくならない病であるためです。
原因が解消されていなかったり、脳内の神経伝達物質のバランスが崩れたりすることも症状の長期化に影響します。
不安と正しく向き合う方法を知らないまま過ごしていると、無意識のうちに症状を悪化させてしまうこともあるでしょう。
長期化してしまうと不安障害の生活が「当たり前」になってしまい、治療に踏み切る決意も鈍ってしまいます。
不安障害の慢性的な症状は長期化する可能性があるため、対策が必要です。
「〇ヶ月で治らなきゃ」は逆効果
「〇ヶ月で治らなきゃ」と思うことは、不安障害に逆効果です。
「〇ヶ月で治らなきゃ」と自身を追い込むことで、プレッシャーが生じ、自分を苦しめます。さらに不安が増し、症状が悪化してしまうためです。
治療期間の目安は、「一律」でも「絶対」でもありません。目安をもとに「〇ヶ月で治らなきゃ」と捉えると、上手く行かなかった場合にペースが崩れてしまいます。
人間の感情や体調には、波があります。同じく不安障害にも「良くなってきたかも」「また不安になった」のように、波があるのが普通です。
「治療期間はあくまで目安」です。自分のペースを大切にして、焦らず一歩ずつ進むようにしましょう。
不安障害の主な治療法
ここからは不安障害の主な治療法を、4つにまとめて解説します。
なお、簡単に各治療法の特徴を知りたい人は次の表を参考にしてください。
薬物療法
薬物療法は、症状の緩和やコントロールに用いられる治療法の1つです。脳内の神経伝達物質の働きを調整し、不安や恐怖を和らげ、再発を防ぐ効果があるためです。
「日常生活に支障が出ている」「外出や通勤ができない」など、症状が強い人に推奨されます。
具体的には、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)や、選択的セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬(SNRI)などの抗うつ薬を使用します。セロトニンの分泌を正常化し、不安を和らげてくれるのです。
費用は保険適用で、月数千円程かかります。体内から作用するため即効性があり、数日~数週間で効果を実感します。薬物療法は、不安障害の治療に欠かせない重要な手段です。
認知行動療法(CBT)
認知行動療法は、「完璧主義」や「考えすぎるタイプ」など、思考傾向に特徴がある人におすすめです。科学的な情報に基づいて治療することができ、思考や行動のクセを修正できるためです。
認知行動療法では、以下のような内容を実践します。
- 自分のストレスに気づき、問題を整理する
- 問題が起きる状況や感情を整理する
- 思考が自分の感情やどのように影響しているのかを探る
- 思考と現実のずれに注目し、修正する練習をする
臨床心理士や公認心理士と取り組み、効果を実感するには数ヶ月~半年かかります。費用は保険外負担で、1回5,000円~1万5,000円程度です。
認知行動療法には有効性が示されており、不安障害の回復が望めます。
心理療法・カウンセリング
心理療法・カウンセリングが向いている人は「人に話すことで整理したい」人です。心理療法・カウンセリングには対話や訓練、教示により、悩みや症状を改善する効果があるためです。
専門家のアドバイスやテクニックがあれば、より自然な形で自分の心と向き合えます。自分のなかにある答えを導き、気持ちを整理してくれるのが心理士やカウンセラーです。
話を聞いてもらうことで心の整理や、ストレス軽減が期待できます。心の中が整理されることで自己を見つめなおし、不安障害とも付き合いやすくなります。
「自分の気持ちを整理したい」「原因が漠然としている」人は、心理療法・カウンセリング向きです。
セルフケア(自力で治す)
自力で治すセルフケアも、不安障害における治療法の1つです。不安障害の回復に必要な情報を実践できれば、病を治し、健やかな状態を維持できるためです。
もちろん、自己流ではいけません。不安からの逃げや間違った対処法により、回復が遠のいてしまう可能性があります。
大切なのは、医療機関で正しく診断を受け、効果的な方法を取り入れることです。
たとえば、呼吸法や漸進的筋弛緩法は大きなデメリットもなく、取り組みやすいです。規則正しい生活で自律神経を整え、ストレス解消法をみつけることもセルフケアに該当します。
あなたの生活は、あなたにしか変えられません。セルフケアに取り組み、健やかな心を維持できるようにしましょう。
すぐに不安障害を治すには
不安障害を早期に治すには、自分に合う治療法を見つけ、使い分けることが大切です。自分に合う治療法を見つけることで、より効果的な回復が期待できます。
とはいえ、自分にどんな治療法があうのか判断できない方もいますよね。そんな方に向け「自分に合う不安障害の治療法がわかる診断チャート」を用意しましたので、よければご活用ください。
チャートにより、以下のような答えが導けます。
- 「パニック発作がつらくて日常生活がしんどい」方は、薬物療法と認知行動療法
- 「漠然とした不安が強くて人に話したい」方は、心理療法とカウンセリング
- 「深刻じゃないけど不安が強い」方は、セルフケアと軽い認知行動療法
自分の心に合う治療法をみつけて、不安障害を克服しましょう。
まとめ
不安障害は条件が揃えばすぐに治りますが、多くはゆっくりと治る病です。すぐに治るためには、早期発見に努め、専門家の力を借りることが重要です。
不安障害の治療法やかかる期間は、人によって異なります。「すぐに治る」ことが難しくても、焦らないでくださいね。大事なのは、焦らず、一歩ずつ前進することです。
本記事を参考に、あなたに合った取り組みやすい治療法を見つけてくださいね。